下書き・未整理– category –
-
下書き・未整理
台湾南部の気候 完全なる熱帯についての記録
―― 太陽と乾季がつくる長い夏の島 ―― 台湾のちょうど真ん中、北回帰線をまたぐと、空気が変わる。嘉義を過ぎて台南に入ったあたりで、車窓の日差しが急に強くなるあの瞬間。 ここから南は熱帯になる。 台南・高雄・屏東。北部のような冬は存在しない。1月... -
下書き・未整理
台湾の人口分布についての記録
―― 台湾の人口はなぜ「西」に集中し、東は闇のままなのか ―― 夜の台湾を、衛星写真で見ると驚く。北の台北から南の高雄まで、西海岸に沿って光の帯が一本、切れ目なく伸びている。それはまるで、島の縁に貼り付いた巨大な都市の連なりだ。 対して東側は、... -
下書き・未整理
台湾北部の気候 湿潤と北東季節風についての記録
──「霧」が育む茶の香り ―― 台湾という島は、南へ行けば太陽に焼かれ、北へ行けば雨に濡れる。そのコントラストを最も鮮やかに見せるのが、北部の冬である。 南部が乾季で青空に包まれているとき、台北・基隆・宜蘭は、灰色の雲と細かい雨にずっと覆われて... -
下書き・未整理
台湾の多様な植生についての記録
―― 0メートルから3952メートルへの旅 ―― 台湾を特徴づけるのは、地形の“急さ”である。海岸から玉山の山頂まで、水平距離にしてわずか数十キロ。その短い距離のあいだに、熱帯から寒帯にまで至る気候帯が、縦に重ねられている。 島を歩くというより、地球の... -
下書き・未整理
台湾を横切る北回帰線についての記録 | 亜熱帯と熱帯
―― 北緯23.5度が切り替えるもの ―― 台湾の中央付近、嘉義と花蓮を結ぶあたりに一本の線が横切っている。北回帰線である。 この23.5度という緯度は、夏至の日に太陽が頭上を通る北限を示す。だが台湾では、この線は天文学上の境界にとどまらない。線を境に... -
下書き・未整理
台湾と台風 についての記録
―― 破壊と恩恵をもたらす「風の回廊」の宿命 ―― 台湾は、北太平洋で渦が形を持ちはじめる場所のすぐ先にある。フィリピン海で育った熱帯低気圧は、太平洋高気圧の縁に沿って北西へ流れ、その進路上に台湾を見つける。年に三、四度、台風はこの島に触れ、あ... -
下書き・未整理
烏山頭ダムと嘉南大圳と八田與一についての記録 | 台南
―― 嘉南平原が台湾最大の穀倉地帯に変わるまで ―― 嘉義から台南にかけて広がる嘉南平原は、いまでは台湾最大の穀倉地帯として知られている。しかし百年前、この場所は稲作には適さない土地だった。雨は山の斜面を一気に駆け下り、川は海へ急ぎすぎる。乾季... -
下書き・未整理
玉山(旧新高山)の呼称についての記録 | 台湾
―― 玉山という名前の変遷と、動き続ける岩塊のこと ―― 台湾で最も高い場所はどこか。その答えは、紙幣の裏側に描かれている。 1000元札の背面。雲を突き上げるように立つのが、標高3,952メートルの玉山だ。 その高さは、並みの山のものではない。ユーラシ... -
下書き・未整理
中央山脈の生い立ちについての記録 | 台湾
―― プレートの境界に立つ島 ―― 台湾の山を地図で見ると、島の中心に一本の線が走っている。中央山脈と呼ばれるその線は、ユーラシアプレートとフィリピン海プレートの衝突が作り出したものだ。 ユーラシアプレートは厚く重い。フィリピン海プレートは北西...
1