豆花の新しいトッピングを考えてみる | 台湾
夜の豆花屋で、紅豆やタピオカ、芋園を添えた温かい豆花を受け取る。甘さと食感が揃った器の上には、まだ塩気と脂肪の入り込む余地が残っている。
世界の中心ではなく、
その少し外側で見つけた記録。
夜の豆花屋で、紅豆やタピオカ、芋園を添えた温かい豆花を受け取る。甘さと食感が揃った器の上には、まだ塩気と脂肪の入り込む余地が残っている。
キャンベルストリートの黄色いショップハウスでは、観光客が入口で足を止める横を、地元の人が慣れた様子で通り過ぎていく。店内に入ると、カレーの匂いに混じって、砕いたスパイスのような鋭い香りが立っている。
台北101店の厨房で、トム・クルーズは映画のスタントではなく、小籠包の18のひだに苦戦していた。店内では、革ジャン姿の経営者も地元の家族連れも、同じ蒸籠を前にレンゲを手にする。
Jalan TARのSOGO前では、排気音の中にカレーの香りが立ち、ガラス越しに見える皿の動きへ人が次々と吸い込まれていく。行列の先で盛られるのは、店名を冠した甘い揚げ鶏と、何種類ものカレーが重なる一皿だ。
昼12時、台湾の弁当屋では、輪ゴムで十文字に縛られた箱が次々と店先から運び出される。透明な袋の内側は曇り、紙箱や木箱の角には、詰めたばかりの飯の熱が残っている。
KLIAエクスプレスの冷えた車内を出て、KLセントラル駅直結のモール地下へ降りると、空気が金属と冷気から焦げたスパイスと油の匂いへ変わる。そこには、地元では「高くて普通」と言われるナシカンダーの店が、到着客の動線上に開いている。
魯肉飯の脇に置かれた滷蛋は、魯肉と同じ甘辛い滷汁をまとっている。一方、煎蛋には香ばしい白身と、まだ割られていない黄身がある。
信号を二つ渡るあいだに別のドリンク店が見つかり、夜市の出口には飲み終えた透明なカップが並ぶ。毎日くり返されるこの風景を、粒の数に置き換えると、街の見え方が少し変わる。
「冰豆漿、半糖」と決めて朝食屋のレジに立っても、壁の端にある紅茶豆漿の文字が視界に残る。甘さを選べないその一杯は、注文する前から砂糖の量まで決まっている。