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台北
台北・大同区 宜蘭正常鮮肉小籠湯包についての記録
── 台北にある宜蘭の飛び地 ── 大同区の、少し奥まった通り。観光客の導線からは、少し外れている。 看板は大きくない。外観も、目立つようには作られていない。 「たまたま見つけた店」そういう出会い方をしたほうがしっくりくる場所だ。 あとで知ったが... -
台北
台北・中正区 黄龍荘についての記録
― 牯嶺街にある、もうひとつの“鼎泰豊の系譜” ― 店の前に立つと、まず静かだ。 永康街の喧騒とも、迪化街の忙しさとも違う、住宅地に近い牯嶺街の空気がそのまま残っている。 ここは 黃龍莊。創業は30年以上前。地元では「鼎泰豊から独立した職人が始めた... -
台北
台北・大安区 好公道金雞園についての記録
―― 観光地の中心にある、「食堂」 ―― 鼎泰豊から、ほんの数分。人の流れに沿って歩いていくと、そこには観光地らしくない入口がある。 ガラスではない。照明も綺麗ではない。ただ、作業場の匂いが外までこぼれている。 永康街の一等地にありながら、この店... -
旅の支度
楽天プレミアムカードという選択
―― 空港、通信、そして保険の話 ―― 空港での時間は、待つ時間ではなく避ける時間になってきている。 搭乗ゲート前の硬い椅子。絶え間ないアナウンス。引きずられるキャリーケースの音。 そこに長く留まる理由は、あまりない。 楽天プレミアムカードという... -
旅の支度
楽天モバイルとeSIMという選択
―― 到着と同時につながる ―― 飛行機が着陸する。機体が滑走路を進み、照明が点く。 そのわずかな時間に、旅はもう始まっている。 スマートフォンの機内モードを解除する。画面の隅に、通信の表示が戻る。 ここから先は、空港ではなく通信の話になる。 通信... -
食文化の記録
小籠包の「エンタメ化」について記録 | 台湾
―― 視覚が味覚を追い越したあと ―― 小籠包は、かつて熱いうちに食べるものだった。湯気が立っているうちに口へ運び、破れないよう慎重に、だが急いで食べる。その一連の動作が、料理の一部だった。 いまは少し違う。まず、撮影が入る。小籠包は、冷める前... -
食文化の記録
小籠包の「国際化」についての記録 | 台湾
—— 台湾の湯気が海の向こうに届くまで —— 小籠包は、台湾の街角に根づいた点心だった。蒸籠の中で完結する、小さな料理だった。 それが、海を越えた。味だけでなく、形式ごと運ばれ、異なる文化の中に定着していった。 そこには、偶然ではなく、いくつかの... -
食文化の記録
小籠包の「高級化」についての記録 | 台湾
—— 庶民の湯気が硝子の向こうへ行くまで —— 小籠包は、もともと気取った料理ではなかった。市場の近く、駅前、路地の奥。蒸籠が積まれ、湯気が上がり、腹を満たすためにそこにあった。 それが、ある時期から「わざわざ食べに行く料理」へと姿を変えていく... -
食文化の記録
小籠包の歴史についての記録 | 台湾
—— 蒸籠の中で形になった都市の味 —— 小籠包は、観光ガイドの中であまりにも頻繁に登場する。台北の有名店、海外の支店、百貨店のフードコート、空港のレストラン。どこにでもあるが、だからこそ、輪郭が少しぼやけてしまった料理でもある。 皮の薄さや、... -
喧騒の記録
台北・中山区 遼寧街夜市についての記録
―― 昼にも開いている「夜市」 ―― 台北の南京復興駅周辺は、 オフィスビルが立ち並ぶビジネス街だ。 南京東路の大通りは車とバスで埋まり、 歩道を行く人々も足早に過ぎていく。 台北の中でも、都市の動きが特に速いエリアの一つだ。 そのビル群の谷間に、 ...