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街角の記録
高雄でYouBikeに乗るということについての記録
— 歩かない街の機動力— 高雄を歩いていると、距離感が少しずれる。道は広く、区画は大きい。MRTの駅と市場、あるいは目当ての食堂の間が、微妙に離れている。 徒歩15分。数字だけ見れば大した距離ではない。だが、南から湿気を含んだ風が吹く朝、その15分... -
喧騒の記録
高雄・左営区 自由黄昏市場についての記録
―― 琥珀色のラッシュアワーに目を覚ます巨大な市場 ―― 午後5時。高雄の空が、ゆっくりと琥珀色に傾いていく。 多くの人が家路を急ぐこの時間に、逆に目を覚ます巨大な場所がある。 自由黄昏市場。太陽が沈み始める頃に、最も活気づく市場だ。 バイクのエン... -
喧騒の記録
高雄・三民区 三民市場についての記録
―― 薄暗いアーケードとバイクの川と100年の趣 ―― 南国の強い日差しから逃れるように、黒ずんだアーケードの下へと潜り込む。 視界が一段落ち、気温が少し下がる。三民市場だ。 高い天井。飴色に燻された柱。絶え間なく続く、スクーターの低いエンジン音。 ... -
喧騒の記録
台北・中正区 南門市場についての記録
―― 市場というより、デパ地下 ―― 自動ドアが開いた瞬間、汗が引いていく。強烈な冷房、磨かれた床、一定のリズムで動くエスカレーター。 空港のラウンジか、百貨店の地下に入ったような錯覚がある。だが、ここは南門市場だ。 雙連朝市で嗅いだ血の匂いも、... -
喧騒の記録
台中・中区 台中第二市場についての記録
―― 貴族市場から観光市場へ ―― 「市場」と聞いて想像する、生臭さや怒号はここにはない。台中第二市場。足元はきれいに舗装され、水たまりもない。 すれ違うのは買い物かごを持った主婦ではなく、スマホを構えた観光客だ。その中に、こちらも混じっている... -
喧騒の記録
台北・中山区 濱江市場についての記録
―― 轟音の下にある台北の胃袋 ―― 突然、会話が途切れる。耳を塞ぎたくなるほどの轟音が、真上から落ちてくる。 見上げると、着陸態勢に入った飛行機の腹。思わず足を止めてしまうほど、近い。 ここは濱江市場。台北でいちばん「空に近い」市場であり、同時... -
食文化の記録
台湾の朝市で食べるべき料理についての記録
朝7時の市場。買い物客の流れの間に、屋台が点在している。鍋はすでに沸き、湯気が通路までこぼれている。 ここで出される料理は、軽くない。スープは濃く、麺は太い。朝食という言葉から連想される内容とは少し違う。 市場の食堂は、観光客向けの朝食会場... -
喧騒の記録
台湾・中山区 雙連朝市についての記録
―― 近代的な公園の脇で生き残り続ける理由 ―― 台北MRTの雙連駅で地上に出る。右に進めば、中山エリア。カフェ、雑貨、均整の取れた街路。都市が「見せたい台北」が、そこにはある。 だが、左――民権西路の方へ一歩踏み出すと、空気が変わる。 豚の頭。山積... -
食文化の記録
台湾のキャベツ供給についての記録
―― 台湾の食を支える基盤食材の物流 ―― 台湾の食卓において、キャベツ(高麗菜)は副菜ではない。調味以前の、基盤に近い存在である。 餃子、肉まん、小籠包。街にあふれる粉ものの多くは、肉よりも先にキャベツに依存している。刻まれ、蒸され、混ぜられ... -
食文化の記録
台湾の市場での魚の扱いについての記録
— 家庭から外へと移動した魚食文化 — 朝の伝統市場を歩くと、肉の存在感が先に立つ。精肉店の前には人が集まり、空気が温まる。一方で、鮮魚店は端に寄せられ、規模も控えめに見える。 だが統計を見れば、台湾の一人あたり魚介類消費量は高い。年間30キロ...