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片隅の独り言
台湾の朝食屋にあるフカフカな小籠包についての記録
―― もうひとつの小籠包 ―― 朝の豆漿店の前に立つと、蒸籠から白い湯気がゆっくりと立ち上っている。 通勤客が足早に通り過ぎ、バイクのエンジン音が交差点に溜まり、そのすぐ横で、蓋を開けた蒸籠の中が一瞬だけ露わになる。 そこに並んでいるのは、小籠包... -
食文化の記録
台湾・小籠包の「エンタメ化」についての記録
―― レンズ越しの「肉汁」 ―― 小籠包は、台湾の外に出た。いまではロサンゼルスでも、ロンドンでも、ドバイでも蒸されている。 かつては地域の点心だったものが、いつの間にか「世界の料理」になった。その過程で、小籠包は少しずつ定義を広げていった。 豚... -
食文化の記録
台湾・小籠包の「国際化」についての記録
—— 「18のひだ」という世界共通言語 —— 小籠包は、台湾の街角に根づいた点心だった。蒸籠の中で完結する、小さな料理だった。 それが海を越えた。味だけでなく、形式ごと運ばれ、異なる文化の中に定着していった。 小籠包の国際化には、明確な起点があるよ... -
食文化の記録
台湾・小籠包の誕生についての記録
—— 漂着し、進化した上海の味 —— 小籠包は、観光ガイドの中であまりにも頻繁に登場する。 鼎泰豊。空港のフードコート。百貨店のレストラン街。海外の支店。 どこにでもある。だからこそ、輪郭が少しぼやけてしまった料理でもある。 皮の薄さや肉汁の量、... -
台北
台北・中山区 黃記魯肉飯についての記録
── 中山国小駅そばの定番魯肉飯 ── 台北中心部の北寄り、MRT中山国小駅周辺は晴光商圏と呼ばれ、雙城街夜市や晴光市場が広がる飲食エリアになっている。 昼と夜で表情は変わるが、時間帯にかかわらず人の流れが途切れにくい場所である。 この辺りは台北中... -
食文化の記録
台湾・牛肉麺の歴史についての記録
―― 眷村から街へ広がった、一杯の成り立ち ―― 歴史を語る前に、前提を確認しておく必要がある。 1949年以前の台湾において、牛肉麺は存在しなかった。それどころか、牛肉を食べるという行為そのものが、禁忌(タブー)に近い位置づけにあった。 農耕社会だ... -
片隅の独り言
台湾のドリンク店をざっくり数えてみる
―― いくつかの推定方法を歩きながら試してみる ―― 台湾の街を歩いていると、気づかないうちに次のドリンク店(手搖飲)が目に入る。 角を曲がるたびに看板が変わり、「こんなにあったか?」と、いつも思う。 復興南路を歩いていても、忠孝東路を横切っても... -
片隅の独り言
台湾にドリンク店が多い理由を考えてみる
―― 昼下がりの散歩で浮かんできた、いくつかの理由 ―― 台北を歩いていると、角を曲がるたびにドリンク店の看板が視界に入る。 赤。緑。黄色。 色も字体も違うのに、置かれている場所はよく似ている。 歩道に面した一階。引き戸か、半分だけ開いたシャッタ...