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高雄・苓雅区 厚得福湯包麵食專賣店についての記録

高雄・苓雅区の大通り沿いにある。
外観を見た瞬間に、「これはきちんとした店だ」とわかる。

改装された外壁、明るい店内照明、縦に伸びる2階建ての構造。
典型的なローカル湯包店の、蒸気が漏れ出すような雑多さはない。

それでも、完全にチェーン店化したわけではない。
店の前をバイクがひっきりなしに通り、
昼どきになると近所の人たちが当たり前のように吸い込まれていく。

「整備された店」なのに、
街の生活に溶けている
その中間地帯に店が立っている。

注文から提供まで、ほぼ無風で進む

中に入ると、台湾食堂に特有のバタつきがない。
タッチパネル、オーダーシート、番号札。
これらがしっかり役に立っている。

厨房との間には小さな昇降機(ダムウェーター)があり、
料理が上下階を静かに往復している。
人の声ではなく、機械の動きが店のリズムを作っている。

屋台から始まった店が人気を得て、
こうして近代化していく過程を見ているようだった。

豆乳と紅茶のセルフコーナーは、生活の一部

入口側の一角に、豆乳と紅茶のサーバーが並んでいる。
どちらも冷えていて、飲み放題だ。

客は何も迷わず、
カップを取り、豆乳を注ぎ、紅茶を足し、
紅茶豆乳を作る。

それが高雄の日常なのだろう。
暑い街で、甘い冷たい飲み物は意外なほど役に立つ。

冷房の風と、ほんのり甘い豆乳の味。
その組み合わせは、食事前の緊張をほぐし、
「すっと馴染む空気」を作っている。

厚得福の居心地の良さは、
このセルフコーナーが半分を担っている気がする。

湯包(小籠包)だけで店は成立していない

店名は「湯包麵食專賣店」。
つまり、“麵食(小麦料理)全般”が専門だ。

メニューの幅は広く、蒸し物よりむしろ粉物が強い。

・紅油抄手(ピリ辛ワンタン)
・牛肉捲餅(中華クレープ)
・烙餅(パンケーキのような焼き餅)
・排骨麺(骨付き肉の麺)

テーブルを見渡すと、
蒸籠よりも焼き物や麺が先に運ばれてくることが多い。
北方麺食の総合デパートと呼んだ方が近い。

湯包は整った味で、誰でも食べやすい。
強烈な主張はないが、
日常にちょうどいい具合の美味しさがある。

「安心」を売りにしている店

昼どき、店内は静かに満席になる。
地元の家族、高齢の夫婦、観光客。
客層の幅が広い。

人を選ばず、入りやすく、席も広く、空調も効いている。
そして値段は比較的リーズナブル。

鼎泰豊ほど緊張しない。
屋台ほどラフでもない。
その中間に、しっかりとポジションを取っている。

ここは冒険ではなく選択の店だ。
刺激を求める日ではなく、
「今日は無難に美味しいものが食べたい」と思った日の店

高雄でこういう店は意外と貴重だし、
この街の食文化のもう一つの顔なのだと思う。


厚得福湯包麵食專賣店

住所: 高雄市苓雅區成功一路214號

営業時間: 11:00〜21:00(中休みなし)

アクセス: MRT紅線「三多商圏」駅から徒歩約15分。自強夜市の近く

地図https://maps.app.goo.gl/WYM5Rxwm6PVkWBqX6

タッチパネル完備、冷房、清潔なテーブル。すべてが整った「優等生」のような店。家族連れにはこれ以上ない安息地。店内の隅にある「無料の豆乳と紅茶」を割りながら、小籠包を待つのが正しい作法。


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