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台中・北屯区 立早湯包についての記録

北屯の北平路に滞在していたとき、
ここは散歩のついでに寄る店だった。
派手な看板もなく、屋台と店のあいだのような佇まい。
ただ、蒸籠の湯気だけが目印になっていた。

何度か通ううちに、
「ここは普通の屋台ではない」と気づくことになる。


現桿・現包・現蒸

この店の核心は、たった三つの動作に集約されている。

注文が入ると、
まず粉を計り、丸め、麺棒で伸ばす。
これが“現桿”。

そのすぐ隣で餡を包む“現包”。
包み終わったら、
まだ乾きもしない生地を蒸籠へ。
これが“現蒸”。

作り置きは一切ない。
屋台の形をしていながら、中身は完全に職人の仕事場だった。


薄皮とネギの透け感

蒸し上がりを待つあいだ、
台の上に並ぶ生地の薄さに見入ってしまう。

皮はとても薄い。
光にかざすと、
餡のネギの緑がうっすら透けて見える。

食べると、肉より先にネギの香りが立つ。
油っこさは少なく、軽い。
気づくと二籠くらいは平気で食べてしまう。
朝ならなおのことだ。


メニューは湯包一択

基本は「湯包」だけ。七個入り。
飲み物は冷蔵庫にあるものを自由に取る。
他に選ぶ料理がないので迷う必要がない。

一品だけで客を納得させるつもりなのだろう。
それだけの腕がある。


モバイル注文が主流

最近はモバイル注文が増えたようで、
店頭で紙に書いて注文すると、意外と待たされる。

湯包が出てこないのではなく、
作業が“生産ライン”ではなく“職人の流れ作業”だからだ。
手が空いたらすぐ取り掛かる。
効率というより、順番を大事にしている印象がある。

待つ時間すら、
生地を伸ばす音と、蒸籠の湯気が眺められるので悪くない。


北平路の日常に溶け込む店

北平路は観光客が歩くような場所ではない。
市場でもなく、住宅街でもなく、
ただ台中の生活圏がそのまま続く道路だ。

近所に住んでいた頃は、
気取らずに寄れる“朝の場所”として使っていた。
店に着くと、地元の人々が黙って湯包を頬張っている。
その光景がいかにも台中らしい。

わざわざ行くほど華やかではない。
でも、暮らしていると週に一度でも食べたくなる。
そういうタイプの店だ。


立早湯包

住所: 406台中市北屯區北平路四段23號

営業時間: 14:30 – 20:00 (日曜定休)

アクセス: 台中MRT文心崇徳駅から徒歩約5分。北平路の美食街エリア。

地図https://maps.app.goo.gl/uYfSMfnENpUaUwYX8

屋台だが、注文を受けてから皮を伸ばして包む本格派。メニューは湯包一択。席数は少ないのでテイクアウトか、店先のベンチでサクッと食べるスタイル。


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