食文化の記録– category –
台湾の料理はおいしい。とてもおいしい。
街や人の歴史ともかなり近いところにある。
牛肉麺の由来。
弁当文化が根づいた背景。
なぜあの料理がこの土地に残っているのか。
ここでは台湾の食文化や背景を少しだけ掘り下げてみる。
料理をひとつの入り口にして、
街の層を覗いているような感覚に近い。
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食文化の記録
台湾の陽春麺についての記録
―― 引き算で作る究極の日常食 ―― どこの麺屋に行っても、メニューの端に一番安い麺がある。だいたい35〜45元。写真も小さく、説明もない。 それが「陽春麺」。 澄んだスープに白い麺。上に乗っているのは、申し訳程度のネギかモヤシだけ。肉の塊も、派手な... -
食文化の記録
台湾・牛肉麺の麺の種類についての記録
―― 「太い」か「細い」か、それが問題だ。 ―― やっとの思いで「紅焼牛肉麺」を注文した、その直後。店員が間髪入れずに聞いてくる。 麺、どれにする? メニューには書いていないことも多い、裏オプション。ここで一瞬でも迷うと、店員は勝手に「いつもの」... -
食文化の記録
台湾の意麺についての記録
―― 縮れた麺と、台南人の「Q」への執念 ―― 丼の中にあるのは、平たく、少し黄色がかった縮れ麺だ。日本人なら、多くが同じ感想を持つ。 これ、カップヌードルの麺に似ていないか。 その正体が、台南発祥の「意麺(イーミェン)」である。屋台でも、食堂で... -
食文化の記録
台湾の麺線についての記録
―― 赤い麺と、とろみが必要だった理由 ―― 日本の素麺は、白く、細く、茹でて冷やして食べる。暑い季節に、体を内側から冷やすための料理だ。 一方、台湾の麺線はまったく違う。麺は赤茶色で、スープはとろりとしていて、湯気が立つほど熱い。 見た目も、食... -
食文化の記録
台湾・八方雲集についての記録
―― 「黄色い看板」の餃子チェーン ―― 台湾の街を歩いていると、セブンイレブンと同じくらいの頻度で、黄色と赤の看板に出会う。 「八方雲集」。 観光名所ではない。行列ができる名店でもない。だが、昼時になると、学生、会社員、主婦が吸い寄せられるよう... -
食文化の記録
三商巧福についての記録|台湾のチェーン店
―― 牛肉麺界の「吉野家」と、入れ放題の酸菜タワー ―― 台湾の街を歩いていると、どこかで必ず目に入る色がある。鮮やかなオレンジ色。そして、どこか数字のようにも見えるロゴ。 三商巧福。 台北でも、台中でも、高雄でも。駅前、商業施設、幹線道路沿い。... -
食文化の記録
髭須張魯肉飯(ひげ張)についての記録|台湾のチェーン店
――黄色い看板の髭の巨人 ―― 台北の街角に、黄色い看板が立っている。ガラス越しに、大きな鍋が見える。照明は明るく、店内は整っている。 ここが、髭須張魯肉飯(ひげ張)だ。 魯肉飯(ルーローハン)は、台湾では特別な料理ではない。屋台でも食堂でも、... -
食文化の記録
丹丹漢堡についての記録|台湾のチェーン店
―― ハンバーガーと麺線が同居する「南の魔境」 ―― 台湾には、なぜか越えられない川がいくつかある。丹丹漢堡にとっての結界は、濁水渓だ。 マクドナルドも、KFCも、モスも、台湾全土にある。それなのに丹丹漢堡は、台南・高雄・屏東から一歩も北へ行かない... -
食文化の記録
正忠排骨飯についての記録|台湾のチェーン店
―― 交差点の赤いランドマークと、高雄生まれの「黒い排骨」 ―― 街の角地を押さえる「赤い看板」 台湾の街、特に中南部を歩いていると、交差点の角地(三角窗)で、やけに目立つ赤と黄色の看板に出会う。 正忠排骨飯。 ビルの壁面いっぱいに掲げられた巨大... -
食文化の記録
台湾の弁当(便當)についての記録
―― 輪ゴムで縛られた四角い熱量 ―― 昼12時になると、台湾の街角の空気が一段階変わる。 オフィスビルのエレベーターが次々と開き、人の流れが歩道へ吐き出される。背広姿の会社員、作業着のままの労働者、制服姿の学生が同じ方向へ歩く。 車道ではバイクが...