食文化の記録– category –
台湾の料理はおいしい。とてもおいしい。
街や人の歴史ともかなり近いところにある。
牛肉麺の由来。
弁当文化が根づいた背景。
なぜあの料理がこの土地に残っているのか。
ここでは台湾の食文化や背景を少しだけ掘り下げてみる。
料理をひとつの入り口にして、
街の層を覗いているような感覚に近い。
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食文化の記録
蒸し餃子(蒸餃)についての記録 | 台湾
―― 「静かな主食」。油と湯のあいだにある第三の餃子 ―― 台湾の餃子文化を語るとき、中心にいるのは水餃子だ。その影で香ばしさを演じるのが鍋貼(焼き餃子)。 では蒸し餃子(蒸餃)はどこにいるのか。 答えは、街角の静かな常連である。主張は弱いが、蒸... -
食文化の記録
焼き餃子(煎餃/鍋貼)についての記録 | 台湾
―― 台湾の餃子文化の中での少数派 ―― 台湾の餃子文化を一言でまとめるなら、「主食は水餃子」である。 その大前提の中で、焼き餃子(煎餃/鍋貼)は、日本とはまったく違うポジションに立たされている。 日本人が「餃子=焼き餃子」と考えるのに対し、台湾... -
食文化の記録
水餃子(水餃)についての記録 | 台湾
―― 日本人最大の誤解。水餃子という主食 ―― 台湾で初めて食堂に入り、「水餃子と白飯」を頼む日本人は少なくない。だが店員は、少し困った表情を浮かべるだろう。 水餃子はおかずではない。それ自体が炭水化物であり、タンパク質と野菜を内部に抱えた完全... -
食文化の記録
虱目魚(サバヒー)という魚についての記録 | 台湾
―― 台湾の日常を支える、知られざる「国民魚」 ―― 台湾を散歩していると、「虱目魚(サバヒー)」という文字をやたらと見かける。看板にも、朝食にも、麵線にも、白湯スープにも──。しかし、観光で台湾を訪れる人の多くは、この魚が何者なのか、実はよく知... -
食文化の記録
「包(パオ)」と「餃(チャオ)」についての記録 | 台湾
―― 北と南、台湾に伝わる小麦の二つの系譜 ―― 点心の店で、小籠包と蒸し餃子が同じ蒸籠に並んでいるのを見ると、どちらも白い皮に包まれていて、同じ湯気をまとっているせいか、同じ種類の料理のように思えてしまう。 しかし、その根っこはまったく違う。... -
食文化の記録
台湾の蚵仔煎についての記録
―― 台湾の夜市で生まれた、独自の牡蠣オムレツ ―― 台湾の夜市で鉄板の前に立つと、油が跳ねる音が絶えず続く。鉄板の上には小さな牡蠣、溶いた粉、野菜、卵が次々と置かれ、店員の手が止まらない。 台湾南北どこへ行っても見かける料理だが、これは単なる... -
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三重の5大魯肉飯について記録 | 台北
—— 台北橋の下に積み重なった、移民史と下町の味 ―― 新北市・三重区。台北市から淡水河を一本渡っただけのこの街は、観光地ではないにもかかわらず、魯肉飯の名店が密集している。 地元民の間で語られるのが 「三重5大魯肉飯」 だ。 今大魯肉飯(脂の爆弾... -
食文化の記録
魯肉飯と台湾の食堂の流儀についての記録
―― 魯肉飯は“丼もの”ではなく「定食のベース」 —— 旅人が最初に受ける誤解のひとつに、「魯肉飯は牛丼のような一品料理」 という思い込みがある。 店に入り、魯肉飯だけを注文し、5分で食べ終えて席を立つ。日本では自然な行動だが、台湾では少しもったい... -
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魯肉飯・肉燥飯・控肉飯の違いについての記録 | 台湾
―― 台湾を縦に移動すると中身が変わる三つの「肉かけご飯」 ―― 台湾で過ごす時間が長くなるほど、「魯肉飯」と「肉燥飯」と「控肉飯」が、似ているようでまったく違う存在だと気づく。そして、北部と南部を行き来すると、その“呼び名”自体が別の料理を指し... -
食文化の記録
魯肉飯についての記録 | 台湾
―― 魯肉飯という台湾の「日常」 ―― 台湾の町を歩くと、いちばん多く出会う料理は魯肉飯だと思う。観光地でも、路地裏でも、オフィス街でも、形や味は少しずつ違うが、そこに流れる空気はどこも同じだ。魯肉飯は名物ではなく、生活そのものをかたどる料理で...