食文化の記録– category –
台湾の料理はおいしい。とてもおいしい。
街や人の歴史ともかなり近いところにある。
牛肉麺の由来。
弁当文化が根づいた背景。
なぜあの料理がこの土地に残っているのか。
ここでは台湾の食文化や背景を少しだけ掘り下げてみる。
料理をひとつの入り口にして、
街の層を覗いているような感覚に近い。
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食文化の記録
台湾の弁当屋の三杯雞飯についての記録
―― 蓋に閉じ込められた「香りの爆弾」 ―― 台湾の昼は、積み上げられた弁当箱の壁から始まる。 余分な水分と油を吸うための、薄い木や紙の箱。蓋を留めるのは、テープではなく一本の輪ゴム。 慣れた足取りで列に並び、メインを一品告げ、ガラスケース越しに... -
食文化の記録
台湾の弁当屋の虱目魚肚飯(サバヒー)についての記録
―― 骨を抜くコストと、白い脂の塊 ―― 昼時の台湾の街角には、独特の動線がある。 バイクが路肩に止まり、ヘルメットをかぶったまま弁当屋の前に立つ人がいる。工事現場の作業着の人間が、紙袋を三つ四つ抱えて戻っていく。オフィスのエレベーターホールで... -
食文化の記録
台湾の弁当屋の控肉飯についての記録
―― 重力に従う脂と、一本の楊枝 ―― 台湾の昼は、積み上げられた弁当箱の壁から始まる。 薄い木や紙でできた箱。蓋を留めるのは、テープではなく一本の輪ゴム。 列に並び、メインを一つ告げ、ガラスケース越しに副菜を三つ選ぶ。言葉が通じなくても、指差し... -
食文化の記録
台湾の弁当屋の雞排飯についての記録
―― 叩いて伸ばした「表面積の暴力」 ―― 台湾の昼は、積み上げられた弁当箱の壁から始まる。 薄い木や紙で作られた箱。蓋を留めるのは、テープではなく一本の輪ゴム。 列に並び、メインを一品告げ、ガラスケース越しに副菜を三つ選ぶ。 言葉が通じなくても... -
食文化の記録
台湾の弁当屋の燒雞腿飯についての記録
―― 琥珀色の艶と、甘美なタレ ―― 台湾の昼は、積み上げられた弁当箱の壁から始まる。 余分な水分と油を受け止めるための、薄い紙や木の箱。蓋を留めるのは、テープではなく一本の輪ゴム。 列に並び、主菜を一つ告げ、ガラスケース越しに副菜を三つ選ぶ。言... -
食文化の記録
台湾の弁当屋の炸雞腿飯についての記録
―― 箱に収まらない贅沢について ―― 台湾の昼は、相変わらず忙しい。 薄い木か紙でできた弁当箱が積み上がり、一本の輪ゴムが、内容物のすべてを仮止めしている。 列に並び、主菜を一つ告げ、ガラスケース越しに副菜を三つ選ぶ。 排骨飯がこの世界の「基準... -
食文化の記録
台湾の弁当屋の排骨飯についての記録
―― 弁当箱の中の、台湾の標準 ―― 台湾の昼は、積み上げられた弁当箱の壁から始まる。 素材は、余分な水分と油を吸うための、薄い木や紙。蓋を留めるのは、テープではなく一本の輪ゴム。 慣れた足取りで列に並び、メインを一品告げ、ガラスケース越しに副菜... -
食文化の記録
鉄路弁当という台湾の食文化についての記録
―― 移動の中で成立した、温かい弁当について ―― 台湾で鉄道に乗ると、ときどき、先に匂いが来る。 醤油と、八角。視界に入る前に、これから食事が始まることが分かる。 鐵路便當(鉄路弁当)は、見て選ぶ料理というより、気配として現れる食べ物だ。 それ... -
食文化の記録
台湾の豆乳文化についての記録
―― 台湾の朝に欠かせないもの ―― 台湾の朝は、甘くて温かい匂いで始まる。路地の奥から漂ってくる、大豆特有のあの香りだ。 通りに出ると、すでに多くの人が白いカップを手にしている。コンビニでも、屋台でも、チェーン店でも、同じ光景が繰り返されてい... -
食文化の記録
台湾・甜豆漿という朝の定番についての記録
―― 台湾の朝が甘く始まる理由 ―― カウンターの奥で、白い液体が大きな鍋に満ちている。鉄板の上では蛋餅(ダンビン)の生地が音を立て、揚げ油の匂いが店の外まで漏れている。 客は入ってくるなり、何も考えずに注文する。豆漿ひとつ、と。 注文すれば出て...