台湾の片隅– category –
台湾の街の片隅で食べたもの、歩いた道の記録をまとめていく予定。
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台湾の片隅
台湾高山の茶とコーヒーの共生についての記録
―― 茶畑の隙間で育つコーヒー ―― 標高1,000メートルを超える、雲林や嘉義の山間部。視界を埋めるのは、段々に連なる茶畑の緑だ。 だが、よく見ると、その隙間に赤い点が混じる。コーヒーの実である。 製茶工場の前を通ると、空気が二層に分かれていること... -
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台湾のコーヒー栽培についての記録
―― 歴史が生んだ「高貴な風味」 ―― 台北のカフェでメニューを開くと、違和感に出会う。パナマ・ゲイシャやブルーマウンテンの隣に、台湾産コーヒーが並び、同等かそれ以上の価格が付いている。 一杯二千円、時に三千円。台湾といえば茶の島だという先入観... -
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台湾高山茶の栽培についての記録
―― 霧を食べる葉と、遅れる時間 ―― 阿里山や杉林渓。車がすれ違うのもためらわれる山道の先に、茶畑は現れる。断崖に張り付くような斜面に、幾何学模様が刻まれている。 平地なら、機械で刈り取り、短い周期で回せる。それでも人は、わざわざここまで登る... -
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台湾のマンゴーとライチの物流についての記録
―― 太陽の覇者、時間の逃亡者 ―― 初夏の台湾。市場は赤い果実で満ちる。 マンゴーは、五月から八月まで棚の中央を占拠する。長く、安定して、王のように居座る。 ライチは違う。五月下旬、ほんの二、三週間だけ現れ、気づけば姿を消す。 同じ南国の果実で... -
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台湾とフィリピンのサバヒーについての記録
―― 骨を巡る二つの解法 ―― マニラの市場では「Bangus」と呼ばれ、台南の街角では「サバヒー(虱目魚)」と呼ばれる。銀色の体を持つ、同じ魚である。 生物学的には同一種。違うのは名前だけではない。両国が向き合ってきたのは、二百本を超える小骨という... -
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台湾の高級魚「ハタ」の物流についての記録
―― 宴席を支配する生存の価値 ―― 披露宴や忘年会の席で、最後に姿を現す魚がいる。ハタである。 価格は一尾数千元。この値段は、味覚だけに対して支払われているわけではない。生きたまま、目の前に運ばれてきたという事実に対する対価だ。 ハタ、とりわけ... -
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台湾のリンゴとイチゴについての記録
―― 亜熱帯で生き延びる二つの戦略 ―― 台北のスーパーの青果コーナー。冬になると、赤いリンゴとイチゴが同じ棚に並ぶ。 どちらも本来は寒冷地を好む果実だ。亜熱帯の島で、しかも「国産」として成立していることに、わずかな違和感が残る。 理由は単純では... -
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高雄でYouBikeに乗るということについての記録
— 歩かない街の機動力— 高雄を歩いていると、距離感が少しずれる。道は広く、区画は大きい。MRTの駅と市場、あるいは目当ての食堂の間が、微妙に離れている。 徒歩15分。数字だけ見れば大した距離ではない。だが、南から湿気を含んだ風が吹く朝、その15分... -
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高雄・左営区 自由黄昏市場についての記録
―― 琥珀色のラッシュアワーに目を覚ます巨大な市場 ―― 午後5時。高雄の空が、ゆっくりと琥珀色に傾いていく。 多くの人が家路を急ぐこの時間に、逆に目を覚ます巨大な場所がある。 自由黄昏市場。太陽が沈み始める頃に、最も活気づく市場だ。 バイクのエン... -
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高雄・三民区 三民市場についての記録
―― 薄暗いアーケードとバイクの川と100年の趣 ―― 南国の強い日差しから逃れるように、黒ずんだアーケードの下へと潜り込む。 視界が一段落ち、気温が少し下がる。三民市場だ。 高い天井。飴色に燻された柱。絶え間なく続く、スクーターの低いエンジン音。 ...