台湾の片隅– category –
台湾の街の片隅で食べたもの、歩いた道の記録をまとめていく予定。
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台湾の片隅
高雄空港についての記録
―― 煙突と椰子の木のあいだに降り立つ場所 ―― 台湾に何度か来ていると、空港に降り立った瞬間の「空気の違い」に敏感になる。 桃園は国家の玄関口。松山は都市の縁側。 そして高雄空港は、最初から少し毛色が違う。ここには観光都市の華やかさよりも、働く... -
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桃園空港という台湾の玄関ついての記録
―― 台北から40km離れた場所に造られた「未完の空港」 ―― 松山空港が「都市の空港」なら、桃園空港は最初から「国家の空港」として構想された。 1970年代、台湾は国連を脱退し、外交的に孤立していた。その危機感の中で蒋経国が推し進めたのが、いわゆる「... -
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台湾の移動システム|全体像
―― 飛行機からシェアサイクルまで ―― 台湾を歩いていると、移動が「問題」にならない瞬間が多い。空港に着き、街に出て、夜市へ行き、帰ってくる。その一連の流れが、特別な準備や緊張を伴わずに完了する。 それは台湾が「移動しやすい国」だからではない... -
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高雄・前金区 興隆居(本店)についての記録
── 高雄の朝は、なぜこの肉まんに並ぶのか ―― 高雄で最も有名な朝ごはん屋、と言ってしまって差し支えない。湯包(タンバオ)と焼餅(シャオビン)。メニューは極めて素朴で、味も決して奇をてらっていない。 それなのに、毎朝ここには狂気的な行列ができ... -
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高雄・新興区 興隆居復興店についての記録
―― 並ばない興隆居 ―― 高雄の朝食を調べると、必ず名前が出てくる店がある。興隆居。六合夜市近くの本店は、いまや観光客と地元民が入り混じるカオスな行列スポットになった。 その一方で、あまり語られない支店がある。それが復興店だ。 「並ばない興隆居... -
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高雄・三民区 許記蒸餃についての記録
―― 蒸籠と湯気が主役の、昼の定食風景 ーー 高雄の街角には、派手な看板も説明もないまま、人を集め続ける店がある。 許記蒸餃は、その典型だ。昼どきになると、近所の人が吸い込まれるように店に入り、蒸籠の蓋が次々と開いていく。 蒸籠で出てくる、モチ... -
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台北・中山区 永恩台南虱目魚店についての記録
―― 台北で出会う、台南の国民魚 ―― 台北の雙城街夜市を歩いていると、夜市特有の熱気から一歩引いた場所に、不思議と落ち着いた空気の店がある。 永恩台南虱目魚店。ここは「虱目魚(サバヒー)」という、台湾南部の魚を主役にした専門店だ。 「サバヒー(... -
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高雄・左営区 就愛餡面食館についての記録
―― 肉よりも、餡と粉を信じるという選択 ―― 高雄の北側、商業施設と住宅が混ざるエリアに、使い勝手のいい面食館がある。就愛餡面食館。店名の通り、ここで軸になっているのは「餡」だ。 派手な装飾はない。けれど、メニューを眺めていると、この店がどこ... -
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高雄・苓雅区 洪記蒸餃 忠孝店についての記録
―― 夜市の中で、蒸餃とスープだけを信じる店 ―― 忠孝夜市は、台中でもかなり情報量の多い場所だ。焼く音、揚げる匂い、客引きの声。その中で、湯気だけが静かに立ち上っている店がある。 洪記蒸餃 忠孝店。ここでは、油よりも蒸気が主役だ。 蒸餃のコスパ... -
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高雄・塩埕区 下一鍋水煎包についての記録
―― 「次の鍋まで待つ」という名の、強気な店 ―― 夕方の塩埕区を歩いていると、何も書かれていないのに、人が立ち止まっている場所がある。鍋の前だ。 ここが、下一鍋水煎包。 店名がすでに答え 「下一鍋(シャイーグオ)」とは、文字通り「次の鍋」という...