台湾の片隅– category –
台湾の街の片隅で食べたもの、歩いた道の記録をまとめていく予定。
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台湾の片隅
高雄・新興区 鄭老牌木瓜牛乳についての記録
―― 六合夜市は「鄭老牌」のパパイヤミルクから始める ―― MRT美麗島駅の11番出口を出ると、すぐ目の前に六合夜市の入口が現れる。 強い照明。広い車道。屋台の呼び声。 その入口付近に、立ち止まらせる店がある。鄭老牌木瓜牛乳。六合夜市を語るとき、必ず... -
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台湾の羊肉についての記録
―― 「羊」の皮を被ったヤギ ―― 台湾の夜市や郊外の食堂で、「羊肉」という文字を見るたびに、日本人は少し身構える。あの独特の匂い。ラムチョップの記憶。ジンギスカンの赤身。 だが、鍋の中を覗いた瞬間、その想像は裏切られる。そこにあるのは、骨付き... -
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台湾の涼麺についての記録
―― 冷たくない冷麺文化 ―― 日本で「冷たい麺」と聞けば、誰もが同じ光景を思い浮かべる。氷水で締められ、指先が痛くなるほど冷えた麺。啜れば、喉を通る冷気が体温を一段階下げてくれる。 だが台湾の「涼麺」は、その想像を最初の一口で裏切る。冷たくな... -
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台湾で日本蕎麦が食べられない理由を考えてみる
―― 弾力なき者の孤独 ―― 台湾で日本食がこれほど浸透しているのに、どうしても見当たらないものがある。それが「日本蕎麦」だ。 ラーメンは勝った。カレーも勝った。居酒屋も、牛丼も、回転寿司も、すっかり市民権を得た。 それなのに、蕎麦だけがいない。... -
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台湾の胡椒餅についての記録
―― 路地裏のシルクロード ―― 台湾の屋台は、だいたい似たような風景でできている。ステンレスの作業台。中華鍋。立ちのぼる湯気。しかし、胡椒餅の屋台だけは、明らかに様子が違う。 店先に置かれているのは、赤茶けた円筒形の巨大な壺。ドラム缶のようで... -
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台湾の清粥についての記録
―― 粥を口実にした自由な定食文化 ―― 台湾の街を歩いていると、ときどき拍子抜けするほど素朴な看板に出会う。 「清粥」。 大きく書かれているのは、それだけだ。 だが、引き戸を開けた瞬間に目に入ってくるのは、白いお粥の鍋ではない。 カウンター一面に... -
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台湾のお粥と油條(揚げパン)の関係について考えてみる
―― 炭水化物 × 炭水化物の誘惑 ―― 台湾のお粥屋に入ると、まず視界に入るのは鍋でも丼でもない。レジ横に山積みされた、茶色く細長い棒だ。 油條(ヨウティアオ)。日本人はこれを見て、つい「揚げパン」と呼んでしまう。 そして次の瞬間、軽い混乱が起き... -
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台湾料理の塩味についての記録
―― 日本人にとって「あと一歩」足りない理由 ―― 台湾でお粥やスープを食べた日本人が、ほぼ必ず口にする言葉がある。「おいしい。でも、なんだか物足りない」。 この感想は、決して少数派ではない。しかも厄介なのは、それが「薄い」という単純な話ではな... -
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台湾のお粥についての記録
―― 活力の源になる滋養の海 ―― 日本で「お粥」と聞いて思い浮かぶのは、白く、味のない米だろう。水と米だけで炊き、梅干しを一つ添える。体調を崩した時に食べる、引き算の料理だ。 台湾のお粥は、まったく逆の思想で作られている。彼らにとって米は、旨... -
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台湾のオレオ(OREO)についての記録
―― 台湾の「黒い砂礫(されき)」の役割 ―― 台湾にもオレオはある。珍しいフレーバーや限定品もあり、お土産としてはむしろ優等生だ。 だが、台湾の夜市や屋台でオレオを見かけるとき、それはもはやナビスコ社のクッキーではない。円形のまま放り込まれ、...