片隅の独り言– category –
台湾を歩いているといくつかの疑問が頭に残る。
なぜこんなにドリンク屋が多いのか。
なぜ台中から流行が生まれることが多いのか。
なぜ夜市はどこに行ってもあの形になるのか。
ここでは、そうした「どうでもいいけど、なんとなく気になること」を、
街を歩きながら考えていく。
はっきりした結論が出ない話も多い。
歩きながら、考えていたことを書いているだけの場所。
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片隅の独り言
台湾の蚵仔煎をミリ飯(戦闘糧食)として評価してみる
―― 略奪でも備蓄でもない、「第3の兵站」としての発明 ―― 屋台の鉄板から甘いタレの匂いが立ち上がる。夜市の喧騒の中で、皿の上の蚵仔煎(オアチェン)はいつも通り、ゆっくりと揺れている。 口に運ぶ前、ふと頭に浮かぶ。「そういえば、蚵仔煎って軍隊発... -
片隅の独り言
台湾人は本当にマンゴーが好きなのか疑ってみる
―― 「台湾=マンゴー天国」という刷り込み ―― 台湾に来ると、どうしてもマンゴーに意識が向く。夏のSNSは巨大なマンゴーかき氷だらけで、旅行者はそれを季節の義務のように食べる。 いつしか「台湾人もきっとマンゴーが大好きなんだ」と思い込んでいた。し... -
片隅の独り言
台北-基隆の緊迫感を日本にあてはめて考えてみる
―― 台北に瀬戸内海は存在しない ―― 基隆に向かう列車を待つ間、地図を眺めていて気づいた。台北という都市には、日本でいうところの瀬戸内海に相当する地形がない。外力を弱め、時間を稼ぐ巨大な内海のクッション。それが、台北にはほとんど存在しない。 ... -
片隅の独り言
魯肉飯=TKG(たまごかけごはん)説を唱えてみる | 台湾
―― 魯肉飯とTKGの比較文化論 ―― 昼過ぎの街を歩いていた。魯肉飯の店の前だけ、途切れず人が吸い込まれていき、同じ数だけ出ていく。特別な看板があるわけでもなく、観光客が行列を作っているわけでもない。ただ、そこだけ少し、せわしない空気がある。 そ... -
片隅の独り言
台湾人が1年で飲み干すタピオカを数えてみる
―― 星を飲み干す台湾人―― 街角のどこかで、必ずタピオカミルクティーのカップを見かける。ゴミ箱の横にも、原付の足元にも、夜市の片隅にも、透明なカップが落ちている。日常の風景としてあまりに普通だが、ふと、「台湾の人々はいったいどれだけのタピオ... -
片隅の独り言
僕らが台湾で食べる理由
―― 100本目の記事を書くにあたって考えたこと ―― 台湾で食事をするとき、日本にいるときとは違う場所にいるはずなのに、なぜか“異国”という言葉がしっくりこない瞬間がある。夜市の喧噪でも、朝食店の温い豆漿でも、店の奥から漂ってくる油の匂いさえ、ど... -
片隅の独り言
なぜ台湾旅行者は台中を素通りするのか考えてみる
—— 気候がいちばん良い街なのに、足が向かない理由について —— 台湾をまわる旅行者の足取りには、ある程度の王道ルートがある。台北・九份あたりを歩き、時間に余裕があれば台南や高雄へ足を伸ばす。その中間にある台中は、地図の上では魅力的な位置なのに... -
片隅の独り言
豆花の新しいトッピングを考えてみる | 台湾
―― 最新のトレンドを踏まえた構造的アプローチ ―― 夜の豆花屋に入った。湯気がゆっくり流れていて、肌に少しだけ触れる。いつもどおり温かい豆花を選び、紅豆とタピオカと芋園を添えた。 椅子に腰を下ろした時、そろそろ別の選択肢があっても良いのではと... -
片隅の独り言
三重5大魯肉飯を1日で攻略するルートを考えてみる | 台北
―― 時間に限りのある旅行者向け攻略ルート ―― ちょっとした用事があって台北橋駅で降りた。せっかく三重まで来たのだから、昼は今大で魯肉飯でも食べようか…そんなことを考えながら歩きはじめたとき、ふと頭に浮かんだ。 —— 三重5大魯肉飯を、1日で全部回... -
片隅の独り言
台湾人がごみ収集車を待つコストを試算してみる | 台湾
—— エリーゼのためにが流れた夕方、ふと思ったこと —— 夕方の路地に「エリーゼのために」が流れる。台湾では、この音楽が「ごみ出しの合図」になっている。 袋を手にした人たちがエレベーターから降りてきて、アパートの前に集まる。車が来るまでの小さな...