訪問の記録– category –
ここには、台湾各地で訪れた店や場所の記録をまとめている。
たまたま通りかかって立ち寄った店もあれば、
気づくと何度も足を運んでいる場所もある。
どんな空気だったか、
どんな人がいて、
どんな歴史を歩んできたのか、
食事だけでなくその場所の歴史や風土も残しておきたいと思っている。
台北、台中、高雄を中心に、
台湾各地の“片隅”を少しずつ集めていく予定。
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訪問の記録
台中・中区 李海魯肉飯についての記録
—— 第二市場の夜を支える角煮飯 ―― 台中・第二市場は、朝と昼に最も活気が出る場所だ。多くの店は午後になると看板を下ろし、通路はしんと静まっていく。 その時間帯に、逆方向から灯りがともる。夕方から深夜まで営業する李海魯肉飯だ。市場の昼と夜を分... -
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台中・中区 山河魯肉飯についての記録
―― 角煮を魯肉飯と呼ぶ街で、朝の湯気にまぎれる ―― 台中第二市場の中心にある山河魯肉飯は、朝の早い時間から人の波が絶えない。市場の六角形の建物の一角にあり、調理場の湯気と客の声が混ざり合う。入口は狭く、行列は外まで伸びているが、回転は速い。... -
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高雄・苓雅区 古猗園潅湯包についての記録
―― 海鮮を包む湯包と、深夜の蒸気 ―― 高雄の苓雅区にある古猗園灌湯包は、昼から深夜まで蒸籠の湯気が絶えない店だ。派手な看板ではなく、通りに自然に馴染む外観をしている。店の前を歩くと、蒸気と汁の匂いが静かに流れてくる。 海鮮を包む湯包の存在 こ... -
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高雄・新興区 龍門客桟肉燥飯についての記録
―― 高雄の夜に残る、武侠映画の宿屋のような一軒 ―― 美麗島駅と信義國小駅のあいだ。復興一路の通りに、小さな店がひとつある。木枠の看板に「龍門客桟肉燥飯」と書かれている。華やかな観光エリアから少し離れたその場所は、夜の闇に溶け込んでいた。 店... -
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高雄・前金区 前金肉燥飯についての記録
―― 高雄の朝を代表する濃厚な一杯と半熟鴨蛋の名店 ―― 高雄の中心部から少し歩いた場所に、前金肉燥飯がある。看板は控えめで、飾り気のない店構えだ。創業は1959年。派手ではないが、長く地元に根づいてきたことが、その佇まいに静かに表れていた。 開店... -
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高雄・左営区 弘記肉燥飯舖についての記録
―― 高雄で出会う、南部の「肉燥飯」という輪郭 ―― 弘記肉燥飯舖は、高雄の左営エリアに店を構えた比較的新しい小吃店だ。古い屋台を起点にした老舗ではないが、開店から数年で一気に地元で知られる店になった。 ミシュランのビブグルマンに選ばれた年、店... -
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台北・大同区 三元号魯肉飯についての記録
―― 圓環の記憶を受け継ぐ古い味 ―― 迪化街の近くまで歩くと、乾物の匂いが風に混じり、古い建物の影が道に落ちる。三元号魯肉飯は、その通りの少し奥にある。 店の前に立つと、たれの香りはあるのに、脂の重さがほとんど漂ってこない。今大や五燈獎のよう... -
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台北・中正区 金峰魯肉飯についての記録
―― 市場の熱気とシイタケの香りが混じる一杯 ―― 中正紀念堂の出口を出て南門市場のほうへ歩くと、人の列がゆっくりと伸びている。昼でも夜でも、金峰魯肉飯の前には行列がある。 台湾の大衆食堂で行列ができる光景は少ない。そのため、この列は店の味を保... -
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台北・中山区 康荘伝統滷肉飯についての記録
―― チェーン店のようで個人店のような、不思議な安心感 ―― 蒸し暑い吉林路を歩いていると、ふと冷たい空気に足が止まった。外の湿気と熱気が急に遠ざかり、冷たい空気が流れてくる。 康荘伝統滷肉飯は、台北の食堂らしさを残しつつ、冷房がしっかり効いて... -
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台北・大同区 鬍鬚張魯肉飯についての記録
―― トントロの滷肉と苦瓜スープ ―― 台北を歩き始めた頃、最初に安心して入れた店が鬍鬚張魯肉飯(ひげ張)だった。明るい店内、写真付きのメニュー、清潔なテーブル。言葉がわからなくても、指差せば注文が通る。 旅慣れてきた今となっては、どこか物足り...