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高雄
高雄・Louisa Coffee 大立店についての記録
―― 窓枠の中の高雄 ―― 高雄の昼は、容赦がない。中央公園のそばに立つ大立百貨に近づくころには、体の表面が一段階熱を帯びている。 建物の外観は少し不思議だ。どこか80年代の未来像を引きずったような、モザイク調の壁面。新しくはないが、完全に古くも... -
食文化の記録
Louisa Coffee についての記録|台湾のチェーン店
―― 灼熱の街と、オレンジ色の横顔 ―― 台湾の夏は、容赦がない。午後になると湿度は90%近くまで上がり、歩いているだけで体力が削られていく。 そんなとき、街角で必ず視界に入ってくるものがある。オレンジ色の背景に、横顔の女性。少しだけ古風で、どこ... -
街角の記録
高雄・美麗島事件についての記録
―― 交差点に残る記憶 ―― 高雄の地下鉄で、最も知られている駅は美麗島駅だろう。改札を出ると、天井いっぱいに広がる極彩色のステンドグラスが視界を覆う。「世界で最も美しい駅」という評価も、誇張ではない。 ただ、その名前に、わずかな違和感が残る。... -
街角の記録
高雄・美麗島駅についての記録
―― 光の下に埋め込まれた記念碑 ―― 改札を抜けた瞬間、視界が塞がれる。天井一面に広がる極彩色。思考より先に、身体が反応する。 ここは美麗島駅。高雄MRTの南北を貫く紅線と、東西を横切る橘線が交差する、ただ一つの地点だ。 人は通過するために集まっ... -
片隅の独り言
高雄の夜の風景についての記録
―― 夕暮れ、百貨店の足元から塩埕区へ ―― 高雄の夕方は、終わりではなく切り替えに近い。太陽が沈み切る前から、街は次のモードに入り始める。 昼の熱はまだ残っているが、影が伸び、風向きが変わる。百貨店の出口では、冷房の名残と外気の湿度がぶつかり... -
街角の記録
高雄の昼の風景についての記録
―― 午後の中山路を徒歩で南下する ―― 高雄の午後は、朝と夜のどちらにも属していない。観光のピークでもなく、店が一斉に動き出す時間でもない。 日差しは強いが、街はどこか弛緩している。人は多いが、急いでいない。スクーターの流れだけが、都市のリズ... -
街角の記録
高雄の朝の風景についての記録
―― YouBikeに乗って塩埕区から中央公園へ ―― 高雄の朝は、完成していない。人も街も、まだ途中にある。 夜の熱気は引ききらず、昼の秩序もまだ立ち上がっていない。その中間に、短い時間だけ現れる、曖昧な層がある。 店は準備中で、道路は空いている。シ... -
食文化の記録
「何でもあり」な台湾の朝食についての記録
―― 1949年、永和、美而美。積み上げた食の地層 ―― 台湾の朝。早餐店と書かれた小さな店に入り、壁のメニューを見上げる。 文字と写真が隙間なく並び、どこから読めばいいのかわからない。蛋餅。飯糰。大根餅。 ここまでは想定の範囲だ。 その横に、ハンバ... -
マレーシア
マレーシアのテ・タリについての記録
―― 「引く」が鍵の紐国民的飲料 ―― Teh Tarik(テ・タリ)は、マレーシアの食堂で最もよく見かける飲み物のひとつだ。紅茶に練乳を入れ、泡が立つまで「引いて」混ぜる。 透明なグラスに注がれた茶色い液体。表面に、薄い泡の層が残る。 甘いが、妙に重く... -
マレーシア
KL Sentral・Nu Sentral Original Penang Kayu についての記録
―― ナシカンダーとテ・タリで体を切り替える場所 ―― 空港特急(KLIAエクスプレス)でKLセントラル駅に着く。車内は冷えていて、会話も少ない。窓の外だけが速く動く。 改札を抜け、モール「NU Sentral」に入った瞬間、空気が変わる。冷えた金属の匂いが薄...