―― いくつかの推定方法を歩きながら試してみる ――
台湾の街を歩いていると、
気づかないうちに次のドリンク店(手搖飲)が目に入る。
角を曲がるたびに看板が変わり、
「こんなにあったか?」と、いつも思う。
ふと、台湾全体にはいくつあるのか気になった。
正確な統計は聞いたことがない。
なら、歩きながらざっくり推定してみてもいい。
人口と「ひとり当たりの購入数」から考える
台湾の人口は 約2,300万人。
街の様子を見ている限り、
台湾人は 1日1杯飲んでもおかしくない。
仮に人口の 30%(約700万人) が
「毎日1杯買う層」だとする。
→ 1日700万杯。
1店舗あたりの販売数を
現実的なラインで 200〜300杯/日 と仮定すると、
- 700万 ÷ 300 ≒ 約23,000店舗
- 700万 ÷ 200 ≒ 約35,000店舗
この時点で、「数万軒」という単位が見え始める。
街を歩いていても、そこまで違和感はない。
年収と「ドリンクへの支出」から考える
台湾の平均年収は概算で 約300万円。
年間のドリンク支出を 2〜3万円と仮定する。
1杯60〜80元くらいとして、
年間で 300〜400杯 程度。
人口2,300万人 × 年400杯
= 年間 約9億杯。
1店舗が1年に売る杯数を、
- 小規模店:5〜10万杯
- 中規模チェーン:20〜30万杯
とすると、
- 9億 ÷ 10万 = 約9,000店舗
- 9億 ÷ 5万 = 約18,000店舗
さっきの推定と、そこまで大きく外れていない。
街を歩いたときの「密度感」から
数字とは別に、実際に歩いた感覚もヒントになる。
- 台北: 密集エリアでは1ブロックに3〜5軒
- 台中: 広い道路沿いに緩く分布
- 高雄: 大通りに地元系の店が多い
都市部だけでも 7,000〜10,000軒 はありそう。
郊外まで含めれば、この倍くらいになってもおかしくない。
いくつかの推定を重ねてみると
- 人口ベース → 2万〜3万軒
- 支出ベース → 1万〜2万軒
- 体感密度 → 1万〜2万軒
方法は違っても、数字はだいたい同じ範囲に収束する。
おそらく台湾には、
1万台後半〜2万台前半
くらいのドリンク店があるのだと思う。
道理で、どこを歩いてもドリンク店があるわけだ。
明確な結論というより、
「たぶんこの辺だろう」という感覚のほうが、
台湾には似合っている気がする。
通りの向こうから紅茶の香りが流れてきて、
そういう数字に落ち着くことにした。
追記:答え合わせ
台湾財政部の資料によると、
台湾のドリンク店は 28,000軒 らしい。
歩きながら感じた “密度” は、
案外あなどれない。
今回は、そういうことにしておこう。
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