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台中・西区 葉小籠包について記録

模範街の静かな通りに、青い外壁の小さな店がある。
看板には「水湳50年老口味」と書かれている。
ここは 葉小籠包。水湳市場の屋台から始まり、半世紀以上続く店だ。

通りの雰囲気は今どきのカフェが並ぶ落ち着いた一角だが、
店の前だけは湯気と蒸籠の匂いが立ちこめ、時間が少し巻き戻る。
おしゃれなエリアに突然現れる、戦後の屋台文化の名残。
その違和感が、この店の魅力でもある。


模範街に移っても、屋台時代のまま

葉小籠包は、もともと台中北部の「水湳市場」で50年以上続いた屋台だった。
おじいちゃん(創業者)が今でも現役で、店頭で生地を丸めている。

数年前、再開発の流れで現在の模範街に移転。
場所は変わっても、作り方も味もほとんど変わっていないと言われている。
モダンな街並みの中に、ひっそり残った屋台の延長線。
そこに惹かれて、地元の常連客が次々と訪れる。


一口では収まらない、大きな「湯包」

葉小籠包の湯包は、一般的な小籠包とは少し違う。
ひとつが大ぶりで、皮は厚め。
箸で持つと、ずしりと重い。

皮は老麺を使った発酵生地で、ふっくらと柔らかい。
噛むほどに小麦の甘みが広がる。
中の餡は肉の塊がゴロッと入っていて、噛むと肉汁がじんわりと染み出す。

繊細な点心ではなく、主食としてちゃんと“食べる湯包”
「小籠包」というより、軽めの肉まんに近い食べ応えだ。


湯包と酸辣湯。これが定番の組み合わせ

メニューはとてもシンプルで、

・湯包
・酸辣湯
・飲み物(紅茶 or 豆乳)

この3つが中心。潔い構成だ。

厚い皮の湯包は、食べていると口の中の水分が奪われる。
そこに酸辣湯のとろみがちょうど良く合う。
多くの客がこの組み合わせを自然に頼む。

酸辣湯は辛さも酸味も控えめで、あくまで湯包の脇役。
麺入りのバージョンもあるらしい。


行列でも回転は速い

店頭では、おじいちゃんと家族たちがひたすら湯包を包んでいる。
粉まみれの作業台は、屋台時代の名残を感じる場所だ。
包まれた湯包は次々に蒸籠に積まれ、蒸し上がるそばから売れていく。

昼前になると行列ができるが、回転は速い。
ほとんどの人が「湯包+酸辣湯」の同じ組み合わせを頼むので、テンポがいい。
蒸したてがどんどん出てくるのも嬉しい。


観光地ではなく、生活圏の味

模範街は観光客で溢れる場所ではない。
近くのオフィスで働く人や、近所の家族連れがふらっと立ち寄る。
英語は通じにくいが、指差しで問題ない。

必要以上に気取らず、かといって乱暴さもない。
「普段の一食」としてちょうどいい距離感。
台中で朝ごはんや軽い昼食を探しているとき、ここは候補に入れていい店だ。


葉小籠包

住所: 403台中市西區模範街30號

営業時間: 10:30 – 20:30 (無休) ※売り切れ次第終了の可能性あり

アクセス: 台中駅からタクシーで約10分。草悟道から徒歩圏内。

地図https://maps.app.goo.gl/8Dpyd3WR53go5vwn6

水湳市場発祥の老舗。小籠包は皮が厚い「肉まんタイプ」。酸辣湯と一緒に頼むのが地元流。


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