台湾の片隅– category –
台湾の街の片隅で食べたもの、歩いた道の記録をまとめていく予定。
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台湾の片隅
台中・南屯区 鮮道口福牛肉麵についての記録
―― 南屯の通りに漂う、牛骨スープの匂い ―― 南屯の向心路を歩いていると、静かな住宅と商店が入り混じる。昼でも夜でも、大きな声が響くわけではなく、生活の延長としての音だけがある。その一角に、湯気が外へ流れ出ている店があった。 鮮道口福牛肉麵。... -
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台中・南区 熊家湯包についての記録
―― 忠孝夜市に浮かぶ、湯気の中心 ―― 忠孝夜市の通りを歩くと、蒸し籠から立ちのぼる湯気が道に流れ込んでいる場所がある。近づくと、注文を告げる声と、蒸気のはじける音が混ざり合い、夜市の雑多な空気の中で一点だけ温度が高い。 熊家湯包。小籠包の店... -
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台中・東区 陳明統控肉飯についての記録
―― 台中駅裏に残る、角煮飯の正統派 ―― 台中駅の裏手。再開発が進む一帯の中に、昔のままの速度で営業を続ける食堂がある。陳明統控肉飯。創業は50年以上前だという。 昼どきになると、店先に湯気と肉の香りがあふれる。観光客が足を止めるというより、地... -
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台湾人が1年で飲み干すタピオカを数えてみる
―― 星を飲み干す台湾人―― 街角のどこかで、必ずタピオカミルクティーのカップを見かける。ゴミ箱の横にも、原付の足元にも、夜市の片隅にも、透明なカップが落ちている。日常の風景としてあまりに普通だが、ふと、「台湾の人々はいったいどれだけのタピオ... -
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僕らが台湾で食べる理由
―― 100本目の記事を書くにあたって考えたこと ―― 台湾で食事をするとき、日本にいるときとは違う場所にいるはずなのに、なぜか“異国”という言葉がしっくりこない瞬間がある。夜市の喧噪でも、朝食店の温い豆漿でも、店の奥から漂ってくる油の匂いさえ、ど... -
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高雄・塩埕区 田記豆漿(新樂店)についての記録 | 台湾朝食
―― 高雄の朝と夜に、そっと灯る豆乳の店 ―― 塩埕区の外れ、新樂街の一角。まだ空気が柔らかい時間帯、店先には豆乳の湯気がゆるやかに漂っている。田記豆漿は、30年以上この街の朝を支えてきた店だ。 けれどここは、朝だけの店ではない。夕方になると、ま... -
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高雄・塩埕区 銘邦港園牛肉麺についての記録
―― 塩埕の路地で出会うもう一つの「港園」 ―― 高雄・塩埕区を歩いていると、港園牛肉麺の列が角を曲がるほど伸びていた。そのすぐ近くに、似た名前の店がもう一軒ある。銘邦港園牛肉麺。看板に刻まれた「港園」の文字が、静かに本家とのつながりを示してい... -
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高雄・塩埕区 鴨肉珍についての記録
―― 塩埕区の朝に並ぶ列 ―― 高雄の旧市街、塩埕区を歩く。古い商店の並ぶ通りに、ひときわ人が集まっている店がある。鴨肉珍。創業65年以上。地元の人が黙って列に並び、順番が来ると短い言葉で注文していく。 観光客も見かけるが、ここはあくまで街の食堂... -
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高雄・塩埕区 港園牛肉麵についての記録
―― 塩埕区に残る、汁なしの名店 ―― 高雄の旧市街・塩埕区。古い商店が並ぶ一角に、港園牛肉麵はある。1953年創業という、とても長い時間を積み重ねてきた店だ。昼を少し過ぎても列が絶えない。外から見ると、その熱気だけが店の歴史を示しているようだった... -
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高雄・苓雅区 大牛牛肉面 四維総店についての記録
四維三路の昼下がりにある牛肉麺 高雄の苓雅区。四維三路を歩いていると、赤い看板がひっそりと視界に入る。大牛牛肉麵。創業30年以上の店だと聞く。派手でもなく、客引きもいない。昼どきになると静かに客が増えていき、店内の湯気だけがその存在を知らせ...