台湾の片隅– category –
台湾の街の片隅で食べたもの、歩いた道の記録をまとめていく予定。
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台湾の片隅
台湾・小籠包のニューウェーブについての記録
―― 色彩、茶葉、そして19のひだ ―― 小籠包は台湾で進化し、世界に広まった。その動きをけん引したのは鼎泰豊だ。 ロサンゼルスでも、ロンドンでも、シンガポールでも。鼎泰豊の看板があれば、蒸籠が積まれ、同じような小籠包が出てくる。国が変わっても、... -
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シンガポール・パラダイスダイナスティについての記録
―― マカロンになった小籠包 ―― 2010年、小籠包界に小さな事件が起きたと言われる。蒸籠を開けると、白いはずの小籠包が白ではなかった。 赤、緑、黒、黄色。湯気の中に、菓子のような色が混ざる。それは点心というより、見た目だけなら詰め合わせのようだ... -
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台湾・豚肉を使わない小籠包についての記録
―― ハラル小籠包への挑戦 ―― 小籠包は、すでに世界中に広がっている。ロンドンでも、ロサンゼルスでも、シンガポールでも、蒸籠の湯気は見つかる。 ただ、世界に広がるほど、避けられない問題が残る。ハラルである。 マレーシアやドバイの街では、今も普通... -
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台湾・小籠包 国際化の影の主役についての記録
―― ハイテク巨人「奇美(チーメイ)」 ―― 台湾の小籠包を世界に広めたのは、言うまでもなく鼎泰豊だ。ロサンゼルスでも、ロンドンでも、シンガポールでも、同じ看板があり、同じ蒸籠が積まれる。 ただ、もう一人の主役がいる。目立たないが、数の世界で勝... -
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鼎泰豊の本当の始まりについての記録
―― 油屋と居候の点心師 ―― 鼎泰豊の話は、よく単純化される。油屋が行き詰まり、創業者が起死回生の一手として小籠包を考案し、それが大ヒットした。そういう筋書きだ。 それは半分正解だが、半分間違っている。 最初の一個を蒸し上げたのは、創業者ではな... -
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台湾・鼎泰豊が世界に見つかった日についての記録
―― 1993年NYタイムズ紙 ―― 1993年1月17日、ニューヨーク・タイムズ紙に「Top-Notch Tables(一流の食卓)」という特集記事が掲載された。 そのリストは、当時の常識からすれば異様だった。 パリの三ツ星「タイユヴァン」。ロンドンの「サントリー」。香港... -
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台湾の滷(ルー)についての記録
―― 老滷と滷味が作る台湾の匂 ―― 台湾の空港に降りたとき、あるいは夜市に足を踏み入れたとき、鼻をくすぐる独特の甘く重い香りがある。 その正体は、漢方の香りと醤油が煮詰まった匂いだ。八角やシナモンが先に立ち、あとから砂糖と肉の脂が追いかけてく... -
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台湾・蓬莱米の開発についての記録
―― 南国の島で育つ日本の米 ―― 台湾で魯肉飯を食べる日本人は、ある事実に気づくことがある。米が粘っている。 ベトナムやタイなど、同緯度の東南アジア諸国の主食は、パサパサとした長粒種(インディカ米)である。それが普通の景色になっている。 しかし... -
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台湾の池上米についての記録
―― 台湾人が認める最高の米 ―― 台湾人に一番美味しいお米はどこか、と尋ねると、池上(チーシャン)だと返ってくることが多い。即答に近い速度で言われることもある。 台北のスーパーでも、池上の認定マークがついた米は他より高く売られている。同じ袋の... -
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台湾・小籠包の食べ方についての記録
―― 多くは鼎泰豊が広めたもの ―― 小籠包の食べ方、という記事やコンテンツを目にすることがある。旅行前に読む人もいるし、店の行列に並びながら見る人もいる。 レンゲに乗せる。皮を少し破る。先にスープをすする。そういう手順が、だいたい同じ形で並ん...