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片隅の独り言
台湾の朝食屋は儲かるのか計算してみる
―― 台北のど真ん中で「単価60元」が生き残る算盤勘定 ―― 台北の信義区や中山区。地価は東京と変わらないか、それ以上だ。それでも、路地裏の朝食屋は「豆乳25元」「蛋餅35元」を掲げ、毎朝のように紙袋を積み上げている。 スタバのラテが150元で売られてい... -
食文化の記録
台湾の朝食屋が成り立つ仕組みについての記録
―― 台湾の街角を支える小さな経済システム ―― 台湾の街を歩くと、どの通りにも朝食屋がある。蛋餅、焼餅、豆乳、飯糰。それらが毎朝大量に流れ出していく光景は、単なる食文化ではなく、ひとつの経済システムでもある。 なぜ台湾では、あれほど多くの店が... -
食文化の記録
台湾の鹹豆漿についての記録
―― 固まる豆乳の背後にある構造 ―― 台湾の朝にいると、豆乳の湯気の中で、粥でもスープでもない一皿が置かれる。それが鹹豆漿(シェンドウジャン)だ。 甘い豆乳とは別の場所にあり、茶碗蒸しやおぼろ豆腐にも似ている。ただ、その成り立ちはもっと構造的... -
食文化の記録
台湾の蛋餅についての記録
―― 大陸がルーツの薄焼き卵 ―― 台湾の朝食屋で最もよく見かけるのが、鉄板の上で静かに広がる薄い円だ。卵を落とし、折りたたみ、包丁の背で軽く叩く。その一連の動きから生まれる料理が、蛋餅(ダンピン)である。 台湾の朝を象徴する食べ物だが、その成... -
食文化の記録
台湾・豆乳の地政学について記録
―― 大豆を育てない「豆漿帝国」 ―― 台湾の朝は、豆乳の匂いから始まることが多い。紙コップの縁に薄く湯気が立ち、店先には白い液体が並ぶ。 だが、この島では大豆はほとんど育てられていない。畑の景色に広がるのは稲や果樹であり、豆畑ではない。 豆乳の... -
ハブ記事
台湾・とある早餐店(朝食屋)の景色についての記録
―― 朝は選択肢が多すぎる ―― まだ日が高くなる前の高雄・塩埕区を歩く。港に近いこの一帯は、朝の立ち上がりが早い。市場に向かう人、仕事前に何か腹に入れようとする人、バイクのエンジン音。 通りに面した開放的な朝食屋がある。壁はなく、屋根と鉄板と... -
片隅の独り言
台湾の夜市にある炒飯屋台は当たり説を唱えてみる
―― 夜市の炒飯屋は「生存者バイアス」の塊である ―― 台湾の夜市を歩いていると、炒飯の屋台がときどき視界に入る。夜市の主役は、タピオカ、鶏排、サイコロステーキのような効率化された商材だ。半製品とマニュアルで回り、誰が扱っても一定の味になる。 ... -
街角の記録
台湾の炒飯の当たり外れについての記録
―― 蓬莱米の粘り気と火力の揺らぎ ―― 台湾ではよく炒飯を頼んでいた。ただ、タイに行くようになってから、その頻度は自然と減っていった。理由は単純で、台湾の炒飯は外れやすい。一方、バンコクの食堂で出る炒飯は、どこで頼んでも一定の水準に収まる。 ... -
街角の記録
どこの夜市でも屋台が似通っている理由についての記録|台湾
―― 似通った夜市が生まれる理由 ―― 夜市を歩くと、既視感がつきまとう。士林夜市で見かけたサイコロステーキが、高雄の六合夜市でも同じ音を立てている。黒糖タピオカも、巨大フライドチキンも、看板の色と書体までほとんど変わらない。 自由に見える屋台... -
街角の記録
台湾の食堂が軒先に厨房を構える理由についての記録
―― 台湾の街並みを形作るあいまいな境界 ―― 台湾の街を歩くと、食堂の厨房が店内ではなく軒先に張り出していることに気づく。火柱を上げる中華鍋、茹で釜の湯気、まな板の乾いた音。店外にすべてが露出している。 観光ガイドは「活気があるから」と書くが...