MENU

台北・松山区 冠京華の菜肉餃についての記録

松山区は台北市の北東側に位置し、
松山空港からもタクシーで10分ほど。

古い住宅街と新しいマンションが混ざり合う“生活の街”で、
日本統治期の都市区画が今も残り、
道幅はどこかゆったりしている。

復興北路や南京東路にはバスが途切れず走り、
その往来が街に一定のリズムを与えている。
にぎわいはあるが、
歩いているとどこか落ち着く地区だ。


冠京華のある路地

冠京華は、
その松山の大通りから少し入った路地にある。

角をひとつ曲がると、
大通りの乾いた空気から、
蒸し器の湯気が混じる“生活路地”へと景色が切り替わる。

湿り気を含んだ匂いと、
のんびり歩く住人の姿。

昼時は混みやすいため、
少し早めの時間帯のほうが入りやすい。
観光地ではなく、
生活圏の食堂という空気が店にも自然に流れている。


菜肉餃という選択

店の看板は小籠包と言われているが、
ここでは菜肉餃(野菜と肉の蒸し餃子)を食べることが多い。

台湾では肉餃子や韮菜餃子が一般的だが、
野菜が主役の蒸し餃子は意外と少ない。

冠京華の菜肉餃は、
餡の緑がはっきりしており、
蒸気を含んだ半透明の皮越しにうっすら透けて見える。

野菜の甘みが自然に立ち、
少し厚めの皮のしっとりした食感とよく合う。
派手ではないが、
食べ続けても疲れない味だ。


注文と店の空気

入店すると、
お茶と刻んだショウガが静かに置かれる。
注文は紙に書く方式で、
日本語メニューも用意されている。

紙を前に少し迷っていると、
接客のおじさんが近づいてきて、

「サイロウチャオ? OK」

と手早く記入して持っていく。
素っ気なくも見えるが、
どこか愛嬌がある。

菜肉餃はせいろに入ったまま運ばれ、
立ち上る湯気の向こうに緑がかった餡がのぞく。
蒸し餃子らしい素朴さが、
そのまま湯気の中にある。


街の日常の延長として

客層は地元の人が中心で、
時折、日本人の姿も混じる。

観光地化していない分、
街の日常の延長にある食堂として存在している。

食後、
路地へ出ると蒸気の匂いがゆっくりと薄れ、
大通りの現代的な風景が戻ってくる。

松山区という街の日常の中に、
静かに佇む一軒の食堂。


冠京華

住所: 105台北市松山區南京東路四段133巷4弄1號

営業時間: 9:00 – 14:00 / 17:00 – 20:30(月曜定休)

アクセス: MRT台北アリーナ駅(台北小巨蛋)から徒歩約3分

地図: https://maps.app.goo.gl/LdVHqhSbdkX9gonXA

紙で注文・イートイン可


よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次