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高雄・塩埕区 下一鍋水煎包についての記録

夕方の塩埕区を歩いていると、
何も書かれていないのに、人が立ち止まっている場所がある。
鍋の前だ。

ここが、下一鍋水煎包。


店名がすでに答え

「下一鍋(シャイーグオ)」とは、
文字通り「次の鍋」という意味だ。

店に来ると、よくこう言われる。
「もうないよ。下一鍋ね。」

今焼いている分はすでに売約済み。
欲しければ、次の焼き上がりを待つしかない。
そのやり取りがあまりにも日常的で、
そのまま店名になってしまった。

名前にしてしまうあたり、
かなりの自信だと思う。


待つことが前提のシステム

予約表はない。
番号札もない。

欲しい個数を口頭で伝えて、
あとは近くで待つだけ。
電話予約もできるが、
飛び込みだと「次の鍋」になることが多い。

効率は良くない。
でも、ここではそれが普通だ。


野菜が主役の水煎包

水煎包は、肉汁を売りにする料理ではない。
ここの餡は、キャベツ(高麗菜)とネギ、春雨が中心
豚肉は控えめだ。

一口かじると、まず甘みが来る。
キャベツの水分と自然な甘さ。
シャキッとした食感が残っている。

皮は薄めで、底はしっかり焼かれている。
カリッとした部分と、蒸された柔らかい部分の対比が心地いい。

重さはない。
気づくと、何個も食べている。


肉で殴らない味

小籠包のような「噴汁」はない。
その代わり、油っぽさがほとんどない。

だから、
おやつにもなるし、
夕食のおかずにもなる。

近所の人が、
袋いっぱいに買って帰る理由がわかる。


塩埕区の路地裏という立地

場所は、塩埕区の大禮街。
古い市場や商店が残る、完全にローカルな通りだ。

観光客向けの説明はない。
英語も日本語も聞こえない。

ただ、
「次の鍋、まだ?」
という会話だけが繰り返されている。

名前の通り、
「次の鍋まで待てる人」だけが、
この味にありつける。


下一鍋水煎包

住所: 803高雄市鹽埕區大禮街24號

営業時間: 14:00 – 18:30 (無休) ※売り切れ次第終了

アクセス: MRT鹽埕埔駅から徒歩約10分。愛河に近いエリア。

地図https://maps.app.goo.gl/jYJHRRycTXxcHXHm6

「次の鍋まで待ってね」が店名の由来になった行列店。キャベツの甘みが強い野菜メインの水煎包。電話予約推奨。


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