台北・中正区 黄龍荘についての記録|菜肉餃
牯嶺街の静かな通りで、黄龍荘の蒸籠から淡い緑の透ける菜肉餃が運ばれてくる。野菜の歯触りと豚肉の柔らかさ、その間を支える皮の感触が、ひと口の中で順に現れる。
牯嶺街の静かな通りで、黄龍荘の蒸籠から淡い緑の透ける菜肉餃が運ばれてくる。野菜の歯触りと豚肉の柔らかさ、その間を支える皮の感触が、ひと口の中で順に現れる。
南京東路の裏手に入ると、黄色い看板の下で蒸籠が塔のように積まれ、朝から白い蒸気を上げている。運ばれてきた小籠包は、薄皮の繊細さよりも、厚い皮が抱え込んだ肉汁の重さをまず感じさせる。
昼前の復興北路で、黄色い看板の前に近隣オフィスの人たちが次々と立ち止まる。記入票に数を書き、鍋貼と酸辣湯が短い昼休みの流れに組み込まれていく。
赤いトマトスープに、厚みも形も揃わない刀削麺が沈んでいる。牛肉麺らしい重さを想像してすすった一杯は、見た目よりずっと軽く、葱油餅まで浸して食べたくなる味だった。
「吳家莊頂級牛肉麵」は、派手な看板もない路地の店だ。ところが運ばれてきた丼では、濃い紅焼スープと牛腱、ハチノス、スジ肉が麺の姿を隠している。
古い街並みが残る南屯の通りで、白い看板と木目の扉を持つ店が目に入る。カフェのように明るい空間で運ばれてきた紅焼牛肉麺は、牛骨と漢方の濃いスープに、ほどける牛腱心が沈んでいた。
住宅と商店が混じる南屯の向心路で、ひときわ牛骨スープの匂いが濃い一角がある。控えめな店先には、観光客向けの通りでは見慣れない静かな列ができ、湯気の向こうで麺の種類を選ぶ客が続いていた。
忠孝夜市の雑踏で、熊家湯包の前だけ蒸籠から絶えず湯気が流れ、注文を受けた小籠包が包みたての姿で積まれていく。その隣では、湯葉の春巻きが油の音を立てている。
再開発が進む台中駅裏で、昼どきの陳明統控肉飯には観光客より地元の客が静かに集まる。白飯の上には形を保った大きな控肉と、端切れを集めた碎肉飯が並び、同じ煮込みから別の表情を見せている。
まだ空の明るさが定まらない新樂街で、田記豆漿の店先には豆乳の湯気が立ち、常連客が双蛋蛋餅と飲み物を受け取ってはバイクで走り去っていく。夕方、同じ場所のシャッターがもう一度上がる。