台中・中区 沁園春についての記録
台中駅北側の古い商店街に、1949年創業の上海料理店がある。蒸籠から現れる小籠包は、台北で見慣れた繊細な点心より大きく重く、店内の古い写真とともに別の時間を感じさせる。
台中駅北側の古い商店街に、1949年創業の上海料理店がある。蒸籠から現れる小籠包は、台北で見慣れた繊細な点心より大きく重く、店内の古い写真とともに別の時間を感じさせる。
夕方の華饌精緻麵食館では、順番を待つ家族、テイクアウトを受け取る客、料理を運ぶ店員が店先で交差している。店名に「精緻」と掲げながら、丸テーブルには三世代の食事と焼いた餅、麺料理が次々に並ぶ。
古い商店街の路地に、白いテントと数脚のテーブルだけが置かれ、湯包が運ばれてくる。壁も看板もないその食卓で、スクーターの風と湯気と客の声が、店の内外を分けずに流れている。
高雄・苓雅区の大通り沿いに、改装された明るい2階建ての湯包店がある。タッチパネルや小さな昇降機が注文と料理を運ぶ一方、昼どきには近所の人たちが豆乳や紅茶を片手に静かに席を埋めていく。
高雄・熱河一街の朝、蒸籠から立つ湯気の前を、ヘルメットを外さない客が行き交う。富錦饗小籠湯包の湯包は、7個という少し変わった数で、肉汁とピリ辛ダレを添えて出てくる。
新光三越のガラス壁がまだ朝の光を映し始める前、裏手の文横三路では蒸籠が積まれ、湯包の湯気だけが立ち上っている。百貨店の開店を待つ街の背後で、朝の食事を求める人の動きが先に始まっている。
六張犁駅から通化夜市の賑わいを抜け、さらに少し歩いた先に、行列のある小籠包店がある。観光客で埋まる店とは違う静けさの中で、薄すぎず厚すぎない小籠包が蒸籠に並んでいる。
板橋の裕民夜市で、バイクが行き交う蒸籠の前に地元客が列をつくる。屋台の気軽な景色から出てくる小籠包は、薄い皮の内側でスープが大きく揺れ、隣では蒸し臭豆腐まで湯気を立てている。
永和の住宅街にある五草車中華麵食館は、外から見ればどこにでもある街の麺屋だ。けれど店内では、小籠包より先に排骨蛋炒飯を頼む客が多く、厨房の動きも街の食堂とは少し違って見える。
夜の三重をバイクの音が行き交うなか、住宅街の一角だけに小籠包の湯気が残っている。小さめの蒸籠を囲む人々にとって、ここは食事をする店というより、遅い時間にまだ灯りのついている場所だ。