台湾・小籠包の「エンタメ化」についての記録
蒸籠の蓋が開いても、箸より先にスマートフォンが上がる。白いレンゲの上で小籠包を揺らし、皮を破り、流れ出すスープまでが食べる前の見せ場になっている。
蒸籠の蓋が開いても、箸より先にスマートフォンが上がる。白いレンゲの上で小籠包を揺らし、皮を破り、流れ出すスープまでが食べる前の見せ場になっている。
台北の小さな蒸籠から出た小籠包は、いまやロサンゼルスやロンドンの店でも、同じひだと手順で供されている。豚肉を使わないものや、家庭で蒸す冷凍品まで、国境を越えた先で形式が保たれている。
かつて牛を食べる習慣が広くなかった台湾で、いまや牛肉麺は街角から百貨店まで見かける日常食になっている。赤いスープに浮かぶ大きな牛肉と麺は、台湾料理としてあまりに自然に定着している。