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台湾・牛肉麺店についての索引

台湾の国民食、牛肉麺。
本記事は、訪問した台湾全土の牛肉麺店を整理した索引である。

牛肉麺は、台北・台中・高雄で姿を変える。
味の濃淡、甘さの扱い、麺の重さ、部位の選び方。

ここは、地図の中心になる索引だ。

目次

■ そもそも牛肉麺とは何か?(歴史と発祥)

1949年、外省人の流入。
「川味(四川風)」と呼ばれながら、実際には四川とはほぼ無関係のスープ構造。
そして、米国の小麦粉援助政策。

この三つが、台湾の牛肉麺を形づくった。

詳しくは以下の記事にまとめてある。


メニュー解説(系統と用語)

台湾の牛肉麺は「スープの型」と「食べ方」の両方を知ると理解が早い。
違いは少しの差に見えて、味の世界はまったく変わる。


● 紅焼(ホンシャオ)

醤油・豆板醤ベースの濃厚茶色スープ。
油が厚く、パンチがある最も一般的な系統。

台中・台南では砂糖を使うため、甘みが強まり、粘度を帯びる店も多い。
街によって同じ紅焼とは思えないほど差が出る。


● 清燉(チンドゥン)

透明な牛骨スープ。
香味野菜と塩だけで輪郭を作る北部のスタイル。

軽いのに深いという矛盾を抱えた一杯。
肉質がストレートに出るため、牛肉そのものの出来が評価を左右する。


● 番茄(ファンチエ)

トマトを加えた系統。
酸味が油を切り、旨味が重なっていく構造で、近年台湾全土で急増。

特に若い世代の店では、
「紅焼+番茄」で濃厚と酸味のハイブリッドを作るケースもある。


● 汁なし(拌麺:バンミェン)

スープを使わず、底に濃厚なタレを沈めた混ぜそば。
牛肉麺の派生形でありながら、台湾では独立した一ジャンルとして扱われる。

高雄の名店・港園が源流で、
今では台北でも拌麺専門店が増えている。

スープが別添えで付くことが多く、
「紅焼は重いけれど麺は食べたい」という日に最適。


卓上の作法(酸菜と調味料)

牛肉麺は、卓上の調味料で初めて「完成」する料理だ。
台湾の食堂における最重要レイヤーでもある。


● 酸菜(スァンツァイ)

高菜の古漬け。
最初に入れるより、後半に大量投入すると味が伸びる。
酸味・塩味・食感が増す。


● 辣牛油(ラーニョウヨウ)

牛脂ペースト。
溶かすと一気に辛味とコクが跳ね上がり、スープが別物になる。
林東芳などの深夜系で強い。


● ニンニク

富宏では皮付きのままかじる。
北部の大衆店に特有の“荒々しさ”を作る存在。


都市別・訪問店リスト

以下は実際に訪問し、記録した店の一覧。


■ 台北(Taipei)


■ 台中(Taichung)


■ 高雄(Kaohsiung)


関連する独り言

以下は、牛肉麺という文化についての個人的な考察。


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