台湾・鼎泰豊のミシュラン獲得についての記録
2009年、ミシュランの一つ星を得たのは、台湾・鼎泰豊の台北本店ではなく、香港のショッピングモールにある一支店だった。しかも一人あたりの食事は、当時1000〜2000円ほどだった。
2009年、ミシュランの一つ星を得たのは、台湾・鼎泰豊の台北本店ではなく、香港のショッピングモールにある一支店だった。しかも一人あたりの食事は、当時1000〜2000円ほどだった。
台北の街を歩くと、白地に赤い文字の看板が、探していなくても一定の間隔で現れる。店に入れば、子どもの拳ほどある餛飩と、中央に置かれた濃い辛味ソースが待っている。
台湾の街を歩いていると、オレンジ色の看板が観光地にも住宅街にも現れる。店内では、コーヒーを一杯飲む人だけでなく、冷房の下でノートPCを開き、しばらく動かない人の姿も目に入る。
高雄の港に近い85大樓を見上げると、かつて一棟の中に集められていた商業やホテル、オフィスの機能が、いまは図書館や音楽中心、展覧館として周囲に分かれている。建物の外に広がった街の中で、85大樓だけが別の時間を進んでいる。
高雄85大樓を外から見ると、今も一棟の巨大な塔に見える。けれど内部では、ホテル、套房、商業区画が別々の所有者と時間を持ち、水と電気だけがそれらを一つにつないでいる。
台北の街角では、屋台なら30元ほどで食べられる魯肉飯が、黄色い看板の店で60元前後の丼になっている。昼どき、その倍近い一杯を選ぶのは観光客だけではなく、スーツ姿の会社員や近所の家族連れだ。