食文化の記録
台湾高山の茶とコーヒーの共生についての記録
標高1,000メートルを超える雲林や嘉義の茶畑には、緑の段々のあいだにコーヒーの赤い実が混じっている。製茶工場の前では、茶葉の青い香りに発酵と焙煎の匂いが重なり、山の産物が一つではないことを感じさせる。
台湾のコーヒー栽培についての記録
台北のカフェでは、台湾産コーヒーがパナマ・ゲイシャやブルーマウンテンと並び、一杯二千〜三千円の値札を付けている。茶の島として知られる台湾で、山の斜面から届く一杯だけが、別の尺度で扱われている。
台湾のマンゴーとライチの物流についての記録
初夏の台湾の市場では、マンゴーが何か月も棚の中央に並ぶ一方、ライチは赤い姿のまま現れて、二、三週間ほどで消えていく。同じ南国の果実でも、店頭にいられる時間には大きな差がある。
台湾の高級魚「ハタ」の物流についての記録
披露宴や忘年会の終盤、蒸籠の上に姿を現すハタは、一尾数千元で供される。しかもその価値は、身の味や弾力だけでなく、店まで生きて届いたことにも置かれている。
台湾のリンゴとイチゴについての記録
台北のスーパーでは、赤いリンゴとイチゴが同じ冬の棚に並んでいる。どちらも台湾産なのに、リンゴは簡素な網のまま、イチゴは透明な容器と緩衝材に囲まれている。
台湾の朝市で食べるべき料理についての記録
朝7時の市場では、湯気の立つ鍋から猪血湯や粉腸がすくわれ、太い麺や粥が次々と運ばれている。買い物客の脇で、朝食とは軽いものだという感覚から少し外れた食事が、仕事の合間に消えていく。