台湾の弁当屋の三杯雞飯についての記録
台湾の弁当屋では、排骨や雞腿が並ぶ揚げ物中心の箱の中に、黒い照りと九層塔の葉をまとった三杯雞飯が混じっている。蓋を開ける前から、輪ゴムで留められた箱の隙間にその香りが残る。
台湾の弁当屋では、排骨や雞腿が並ぶ揚げ物中心の箱の中に、黒い照りと九層塔の葉をまとった三杯雞飯が混じっている。蓋を開ける前から、輪ゴムで留められた箱の隙間にその香りが残る。
排骨や雞腿が並ぶ台湾の弁当屋で、価格表の端にある虱目魚肚飯だけが170〜200元の札を付けている。蓋を開けると、白飯と副菜を覆い隠すほど大きな魚の腹身が、骨を見せずに横たわっている。
台湾の弁当屋で控肉飯を選ぶと、白飯の上に皮・脂・赤身が重なった肉が載り、その中央には一本の楊枝が刺さっている。楊枝を抜けば、肉からこぼれた滷汁が米粒の間へゆっくり入り込んでいく。
台湾の弁当屋で輪ゴムを外すと、白飯や副菜より先に、箱の底面からはみ出しそうな茶色い一枚が現れる。蓋を閉じるための弁当箱が、その一枚だけを収めきれずにいる。
台湾の弁当屋では、主菜を選び、副菜を詰めてもらう間に、照りのある鶏腿が白飯の上へ置かれていく。揚げた鶏腿とは違う琥珀色の皮から、甘いタレの匂いが立ちのぼる。
台湾の弁当屋で炸雞腿飯を頼むと、白飯や副菜を隠すほど大きな鶏もも肉が、弁当箱の縁から骨ごとはみ出してくる。薄く硬い皮を割れば、揚げ物の内側から熱い肉汁が流れ出す。
台湾の弁当屋では、積み上げられた箱からメインを一品選び、副菜を指差しで詰めてもらう。その中でも排骨飯は、骨付きの肉とタレの染みた白飯が、店ごとに少しずつ違う形で収まっている。
台湾の鉄道では、車内に入る前から醤油と八角の匂いが漂い、温かい弁当が食事の気配を先に運んでくる。排骨を中心にしたその一箱は、駅で買う弁当でありながら、保存食とは少し違う顔をしている。
台湾の朝、路地の朝食屋では白い豆漿のカップが次々と手渡される。甘い飲み物の隣に焼餅や油條が並ぶ一方、同じ豆乳が酢で固まり、具の入った料理として出てくることもある。
ガラスケースの中には、揚げ鶏や羊肉、魚、野菜の鍋が隙間なく並び、注文のたびにその上から黒・赤・黄色のソースが重ねられていく。指差しで選んだ具材は、最後には境目のない茶色い洪水に沈む。