食文化の記録

台湾の片隅

台湾の饂飩湯についての記録

台湾の饂飩湯を箸で持ち上げると、向こうが透ける皮が湯の中で長く揺れる。肉を包んだ料理のはずなのに、口に入るのは噛むより先に喉へ滑っていく白い膜とスープだ。

台湾の片隅

台湾の魚丸湯についての記録

澄んだスープに浮かぶ魚丸は、白くなめらかで、貢丸よりも手作りの歪みが残っている。箸で割ると、その静かな見た目からは想像しにくい熱い豚肉餡が現れる。

台湾の片隅

台湾の猪血湯についての記録

透明なスープに沈む赤黒い直方体は、運ばれてきた瞬間に目を止めさせる。ところが口に入れると、鉄の味も生臭さもなく、豆腐より少し締まった塊が静かにほどける。

台湾の片隅

台湾の酸辣湯についての記録

台湾の餃子店では、酸辣湯が餃子と並ぶ定番として、濁ったスープの中に豆腐やタケノコ、キクラゲを細く揃えて浮かべている。どの店も似た一杯に見えるが、具材が口の中でばらけるか、とろみと一体になるかには差がある。

台湾の片隅

台湾の貢丸湯についての記録

台湾の食堂で、透明なスープに浮かぶ灰色の団子は、魯肉飯の脇で目立たずに置かれている。ところが歯を入れると、柔らかい肉団子の予想に反して、強く跳ね返り、最後に「パツッ」と切れる。