台湾の揚げオレオについての記録
鹽酥雞や鶏皮、バジルが並ぶ屋台のケースに、黒く丸いオレオが混じっている。衣をまとって油を通ったそれは、見慣れたクッキーの顔を残したまま、別の食べ物の列に収まっている。
鹽酥雞や鶏皮、バジルが並ぶ屋台のケースに、黒く丸いオレオが混じっている。衣をまとって油を通ったそれは、見慣れたクッキーの顔を残したまま、別の食べ物の列に収まっている。
台湾のピザハットでは、チーズの上にオレオが散り、黒糖タピオカや鹽酥雞がピザの具として並んでいる。夜市なら見慣れたものが、丸い生地の上に集まると、急に別の料理に見えてくる。
コンビニのグミや輸入スナックの袋に、「Q弾」という二文字が少し不自然なまま増えている。硬さともモチモチとも言い切れない食感を、短い表記が先に棚へ置いていく。
台湾の苦瓜湯に浮かぶ苦瓜は、濃い緑ではなく、脂身や鉱石のように半透明の白い姿をしている。口に残る苦味を知りながら、疲れた日にこのスープを自分から注文する人もいる。
台北の街には、黄色い地に赤い虎を置いた餛飩店の看板が今も残っている。一方で、本家とされる店の看板は白くなり、かつて目印だった色が店の境界を示さなくなっている。