高雄・新興区 鄭老牌木瓜牛乳についての記録
MRT美麗島駅11番出口を出ると、強い照明と広い車道の向こうに六合夜市の入口が現れる。その脇では、無数のサインに囲まれた店が、完熟パパイヤと牛乳を絶えずミキサーにかけている。
MRT美麗島駅11番出口を出ると、強い照明と広い車道の向こうに六合夜市の入口が現れる。その脇では、無数のサインに囲まれた店が、完熟パパイヤと牛乳を絶えずミキサーにかけている。
顔を上げればツインタワー、視線を下ろせば油とスパイスの匂いが立つ半屋外の食堂。観光地の光のすぐ下で、指差しだけの注文と甘いテ・タリを囲む夜が続いている。
高雄の朝、興隆居の前では湯包と焼餅の列が途中で分かれ、蒸気の上がる厨房へ次々と客が進んでいく。近隣の果貿來來豆漿にも列ができ、この一角だけ朝の人の流れが膨らんでいる。
高雄の朝食名店・興隆居では、六合店の前に長い列ができる一方、徒歩圏内の復興店には人の流れがほとんどない。同じ湯包を、待ち時間の違う二つの店で食べられる。
高雄駅から歩いて数分、許記蒸餃では昼どきになると蒸籠の蓋が次々に開き、近所の人が黙々と餃子を頬張っている。厚めの皮の蒸餃子と、卓上で自分好みに作るタレが、観光地とは違う昼の時間をつくっている。
雙城街夜市の熱気の中で、永恩台南虱目魚店の店内だけは、近所の食堂のように静かだ。蒸した粥や焼いた魚肚、牡蠣をのせた魯肉飯が、台北の夜市では少し変わった並び方をしている。
高雄の就愛餡面食館では、ヘチマとエビの湯包から牛肉餡餅、甘い鍋餅まで、同じ「粉もの」の食卓に蒸す・焼く・甘くする料理が並ぶ。肉の存在感が強い一皿と、軽さを残した一皿が、ひとつの店で役割を分けている。
焼く音や揚げる匂いがひしめく忠孝夜市で、洪記蒸餃の前には蒸籠から上がる湯気だけが静かに立っている。厚めの皮の蒸餃と甘い玉米濃湯を、店員たちは立ち止まらずに客へ送り出す。
夕方の鹽埕區、大禮街の鍋の前には、看板がなくても人が立ち止まっている。欲しい水煎包が今の鍋になければ、番号札もなく、ただ「次の鍋」を待つことになる。
明るい看板と人の列が続く六合夜市の西端で、六合路肉燥飯のテーブルには肉燥飯より海鮮粥や鱸魚湯が多く並んでいる。色鮮やかな具材を競う夜市の料理とは違い、ここでは湯気の向こうの出汁に客の箸が集まっている。